今日はとある漫画の紹介をします。
ビックコミックスで連載していました。完結済みです。
浦沢直樹といえば、有名どころはYAWARA!や20世紀少年あたりでしょうか。
マスターキートンは、それに比べたら頭一つ無名になってしまうかな?という印象です。
主人公は、キートン・平賀・太一というイギリス人の母と日本人の父を持つ、考古学者でありながら保険の調査員(オプ)をしているという人物です。
本人は考古学者になりたいのですが、そちらでは芽が出ず、逆に副業でやっているオプのほうがうまくいってたりします
オプというのは要は探偵です。人が死んでしまって生命保険が支払われるとき、その死に変な点はないか、保険金の支払い義務があるのかないのか、調査する仕事です。
このキートンは世界各地で活躍し、いろいろな事件を解決していきます。解決の仕方が人情味にあふれて、読んでて心地の良いマンガです。
一話完結型なので、気軽に読めますが、長編になってもその面白さを失わないのがすごいです。
考古学の話題も出てくるので、勉強になります。あと、旅行に行きたくなります笑。
「人はどんな環境でも学ぶことができる」
「人はなぜ戦争をするのでしょうか。それを探るために、考古学によって人間を知る必要があるのです」
「生き残る勇気を持たないものはみんな死んでいくんだ」
とか今思いついたのを列挙しましたが、名言製造機です。
特に、主人公の師匠であったり父であったり、いいセリフを考えてくれます。
この漫画を読んで、一番感動したのは、
ある村に人生にある種のあきらめを抱いていた人が、ある老人と道端のベンチで会話するシーンです。
人生をあきらめていた人が老人に
「おじいさんの今までで一番良かった時期はいつだい?」
↓
「…今だな」
と言って、そのあとにやってきた孫にチョコレートを渡すシーンです。
老人は、次の日に死んでしまいますが、非常に良い顔で死んでしたそうな。
人生について考えてしまいます。
もう1つ、紹介させてください笑
「人生の達人になれるかもな」
というセリフを主人公に言うバスの運転手がいました。その人は妻と別れ、お客さんに殴られたりして、迷いながら生きています。
人生の達人、いい響きですね。
僕の目標も人生の達人になることです。
人生の達人の目標は、死ぬときに、「ああ、悪くない人生だったな。」と思って死ぬことだと思っています・
どんな死に方であれ、このセリフが死ぬ直前に出てくること。これは非常に難しいと思います。
どうせ死にます。死んだら何も残りません。であれば、死ぬ直前は一番最後の記憶に残る場所です。
そこで、笑顔になれるように死にたいですね。
とかいろいろ考えたくなるので、ぜひ読んでみてください笑