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スマホ脳 アンデシュ・ハンセン ベストセラーを読む

スマホ

 

今のベストセラーを読んでみました。面白いです。難しいことを簡単な語り口で書いてあるので、読みやすくて頭にすっと入ってきます。

 

 この本では、スマホが普及してからというものの、いわゆる精神疾患、こころの病気が明らかに増加傾向にあることに関して、その理由は何なのか、どうしたら対応できるのかを考えたものです。

 

 産業革命以降、人間の生活習慣は大きく変わり、死ぬ原因に関しても大きく変わりました。昔は感染症やけが、そして人間同士の殺し合いで死んでいたのに、現代は、がんや心臓病などの生活習慣病で死ぬことが増えています(人間同士の殺し合いはまだありますが…)

 その結果、人類が生誕100万年?くらいだったと思うのですが、その間に人類が生存するために脳みそを大きくして進化してきました。死ぬ原因が変わったことで、古来からの進化の方向性と、現代社会のテクノロジーにまみれた社会で生きることの間で、ミスマッチが発生しています。その結果、精神疾患が増えているというのです。

 

 テクノロジーの中で、特にスマホSNSを大きく取り上げます。

 僕も自分のスマホを見てびっくりしましたが、休日は8時間もスマホを見ていました。ニュースやYouTube、LINEをだらだらと…。

 

 なんで人間はこんなにスマホを見るのか。それはこの技術と人間の古来からの進化がいい感じに嚙み合ってしまっているからです。

スマホには新しい情報が詰まっています。人間は原始時代から、周囲の情報を得ることによって生存確率を上げてきました。もしスマホが原始時代にあったとしたら、GPS機能を使用してライオンがどこにいて危険な場所はどこか、そしてどこに木の実が落ちているかを検索することができます。周囲の情報は生存確率を上げることができます。

つまり、スマホを見て周囲の情報を得ることは生存確率を上げることにつながります。ですから、人間としては当然、よりスマホを見るようにしますので、スマホを四六時中見ることになるのです。人間は、特に若い世代はそれになかなか抗えません。

 

このようにして、人間は原始時代からの遺伝子を頼りに生きていて、技術だけが大きく成長しています。

そのミスマッチの中で僕らはどのように生きていけば、精神的に楽に生きていけるのか、が書かれています。

そして、スマホの台頭によって、人間は劣化していくのでは?(集中力やIQの低下)、と指摘しています。私自身もそれらが明らかに低下しているな(年のせいかもしれませんが笑)、と感じることが多いです。そのあたりの対策も含めて書かれている本です。

 

私なりに一言でこの本をまとめるとすると、「今、自分はなんでこんな行動ばかりしているんだ、ということを考えたときに、原始時代だったらどうなのかな?と考えると行動をした理由がわかる。そしてそのミスマッチを理解して生きていけば、この技術的大転換期も乗り越えられる。」

二言になってしまいましたが、ご容赦を。

おわり

 

このようなミスマッチがスマホSNSの登場により