男一人で、まっ昼間、京都のミニシアターである出町座に、「花束みたいな恋をした」を見に行きました。というわけで、今「アサヒビールを飲みながらこれを書いています。
なぜアサヒビールかというと、見た人はわかると思いますが、めっちゃ出てくるからです。多摩川を歩きながらビール散歩をしたいところですが、贅沢は言いません。
実は、結構前からこの映画を見たかったのです。しかし、私の見栄と、どうせなら女の子と見に行きたいなあという欲望があり、結構遅くなりました。ちなみにほとんど見栄です。男1人で見に行くの辛え、と思っておりました。また、有村架純に1900円も払うのか…というしょうもない葛藤も抱えておりました。
なんだかんだ今日、1900円を有村架純につぎ込みましたが、結果としてよかったです。たまに、見る価値なかったなという映画や本に出くわすのですが、見てよかったです。だからこうしてアサヒビールを飲みながら感想を書いているというわけです。
これはびっくりだったんですが、同士が2人程いました笑(30人程度のキャパで)。うれしかったです。というよりなんか安心しました。
さて、そろそろ映画の感想を書いていこうと思います。
基本的には、現代で起こるであろう恋愛とその別れの代表例を書いた、といった趣きです。
麦君(菅田将暉)と絹ちゃん(有村架純)は、終電に乗り遅れて、まあ一緒にダラダラできる場所を探そうよということで、謎のカップル(ワンナイト?)と4人で謎居酒屋でダラダラします。そこで、まあいろいろあって共通の趣味がいっぱいあることを知り、仲良くなります
はっきり言って、あり得ないほどネタがかぶります。なんやかんやあって麦くんちに行くのですが、「本棚ほぼ私と一緒じゃん」となります。
んなわけあるかぁ!
と突っ込みたくなりますが、まあおいておきましょう。映画ですから。
んで、現代っぽくスマホの画面越しで、告白して付き合い始めます。
最初、クソイチャイチャします。セックスしまくりです。うらやま。有村架純とイチャイチャしてええええ。
おっと、欲望が出てしまいましたが、それくらい可愛かったです。なんていうんでしょう。キレイ過ぎないというか(失礼か笑)、安心感のある可愛さなんですよねえ。
わかります?
まあいいや。とまあ、くそ仲いい大学生カップル、って感じでスタートして、幸せじゃあ、となります。
しかし、時代は大学3年生。就活もあります。圧迫面接を受けて絹ちゃん泣いちゃいます。
一方菅田将暉、
「面接官が悪いよ、そんな辛い思いしてまで就活なんてすんなよ」
と言います。
絹ちゃん、麦君、晴れてフリーターに。
フリーター二人で同棲をします。ずっと違和感があったのですが、調布とはいえ東京、あのサイズの家であんなに家具そろえて金回るの???とツッコミたいところが多すぎて集中をそがれました笑。
つーか、どうでもいいんですが、調布→貼付、、、読み方一緒らしいです。。。衝撃、28年の人生で初めて読み方知りました。「はりつけ」だと思ってた。
無茶苦茶それましたが、フリーター二人の同棲とか超不安ですよね。親とか、んで、めっちゃ干渉されるわ、麦君の仕送り止められるわ、結構困り果てます。
さらに、麦君は主にイラスト1枚千円で好きな絵で飯を食おうとしていたのですが、いつの間にか3枚1000円になり、文句を言ったらクビになりました。
悲しいですね。世の中は無情です。
ということで、麦君、絹ちゃん、まじめに働き始めます。
ここが物語の大きな転機です。
働くということの、メリット、デメリットを大きく見せつけられました。
麦君、絹ちゃんは両方とも苦労はありながら就職に成功します。
絹ちゃんはあんまりやる気のない受付事務、麦君は物流の営業マンです。
麦君は、絹ちゃんべたぼれなので、絹ちゃん第一で考えています。
「僕の人生の目標は、絹ちゃんとの現状維持です」
という名言があります。それほど現在が楽しいのでしょう。そりゃそうだ。有村架純だもの。
僕の嫉妬は置いといて、そんな麦君ですが、社会の荒波にもまれます。
①5時退社って言われていたのに、なんやかんや帰宅は8時とか9時
②仕事がハードで、家帰ってきても仕事をしている。
そんなこんなで、2人の共通の趣味であった小説や漫画、ゲームに興味がなくなっていきます。
一方絹ちゃん。やる気のない受付ですから、時間はあるので、そういうのにもまだまだ興味があります。大学生の延長って感じですね。
ですが、麦君は元「絵で飯食おう」芸人とは思えぬ真面目さで、仕事をし、ビジネス書なんか読んだりします。
この辺から、すれ違いが始まっていくわけです。
もう見てるこっちは嫌ですよ、ああ、予想してたけれど、お互いがお互いにすれ違っているな、と。
まあ、麦君の気持ちもわかります。だって金必要ですし、仕事してたら仕事のことばっかり考えてしまいますからね。
んで、お互いにすれ違っていきます。
絹ちゃん「一緒にゲームしようや」
麦君「わし仕事するからあんた一人でやっとき。イヤホンして仕事するし」
まあ、気持ちはわかります。ただ、もう僕は有村架純にメロメロなので思いっきり味方をします。
「おいこら麦君、仕事する前に君はどこ行った、キャラ変にもほどがあるやろ」「絹ちゃんとゲームしたれや」
あれを見た日本男児は全員こう思ったはずです。
ただ、実際問題として、麦君の気持ちはわかります。僕も、まあ彼女はいませんが、やっぱり土日にも仕事のことを考えてしまいますし、マジで漫画がめっちゃ楽しみ!とか、ワンオクが新曲出した!とか、興味がわかなくなりました。
何なんでしょうねあの現象。仕事している人、わかります?答え教えてほしいんですよね。なんか、ハイテンションを失ってしまった感じです。ワンオクの新曲とか大体同じじゃねえか系統、とか。
おっさんがアイドルみんな同じ顔に見える、と言っているのと一緒です。この現象、そろそろ名前がついてもよさそうなものですね。
まあいいや、そんな感じで、心は大学生の絹ちゃんと、社会人になってしまった麦君、もうお互いにすれ違いがはっきりしていきます。
そして、まあ、これは麦君が悪いと思うのですが、麦君の同期が結婚したらしいのです。その夜、勢いで俺らも結婚しない?みたいなことを寝室の耳元でささやきます。なんと、3か月セックスしていないのに…
というわけで、ここで、明らかにダメだな、ってわかりました。修復のしようがないな、と。
タイトル「花束みたいな恋をした」でわかるし、宣伝動画でもわかりますが、明らかに最後別れて終わります。
そのスタート地点、がたぶんこのシーンです。
まあ、こっからは早いもので、お互いに喧嘩して、お互いがよかれと思ってやったことが、お互い良く思えなくなります。
たぶん、世の中でいっぱい起きている失恋なのでしょうが?知らんけど
麦君「俺が金稼ぐ、仕事って大変なんだ、そんなまんがとかではしゃいでんじゃねえ、俺が金稼いでやるから結婚しようぜ」
まあ語弊はたくさんありますが、喧嘩した勢いでこんな感じのプロポーズしちゃいます。
絹ちゃんは、そんなものを求めていません。あの頃の麦君を欲しているだけなのです。あの大学生のころの…
んで、喧嘩は一瞬で終わりますが、カップルとしての関係もそこで終わります。
次は別れ話です。
友人の結婚式のあと、できるだけお互いに笑顔で別れようと、初めて出会った日と同じ行動をします。カラオケ行ったりします。
んで、学生のころ通い詰めたファミレスに行くわけです。別れ話をします。
んで、学生のころいつも座っていた席に、まるで自分たちの過去を見ているような、明らかお前ら付き合うやろ、という男女が現れ、彼らは昔を思い出して、
絹ちゃん大号泣します。ちなみに、麦君はこの時、やっぱり別れたくない、というようなことを言い出すのですが、絹ちゃんが泣いたことで、すべてを悟ります。
ああ、昔の俺が求められていたんだな、でも、もう自分は変えられないな、と。
泣きそうでした。謎の見栄で泣きませんでしたが
何度も言いますが、たぶん、世の中でたくさん起きていることなのでしょう。
ということで、最後は別れて終わりです。
まあ、映画をみて思ったのですが、社会に出るってことは、変わることなんだ、ということがよくわかりました。僕も変わったと思います。思考回路が、、
特に、麦君のような男性は多いのでしょう。夢を追いたいけれど、現実を見なければ、というような。
なぜ、有村架純という可愛い彼女がいながら、仕事を中心に考えてしまうのでしょう。
ずっと良くないなと思っているんですよね。私。そういうのを捨ててまで仕事するの。
まあ、この結論はゆっくり考えます。
この映画では、大学生~社会人に至る、恋愛における悩みを包括したものといえるでしょう。誰しもが考えたことがあり、共感でき、考えさせられる内容になっています。
実は僕は今転職を考えているところなので、お金、という意味での不安はあります。
そして、この映画を見て思ったことを書いて最後終わります。
麦君は、趣味or仕事に二極化して、どちらかを選ばなければいけない、現代の悩みを抱えた青年を見事に表現していました。
そして、最終的には現実的に仕事を中心に考えなければ飯が食えない、という現実を私には語り掛けてくれました。
ですが、私は第3の道があると信じています。
麦君がたどった道、大好きな人のことをそっちのけで、仕事仕事となり、パズドラでしかストレス解消できない人間にはなりたくない、と強烈に思いました。
僕は、有村架純のような可愛い彼女と一生懸命イチャイチャし、最低限飯を食えるだけ稼ぎ、大好きな人との楽しい日々を現状維持できるような道をたどっていきたいです笑。
おわり
アマプラで見れるようになったらもう1回見よ笑