前回までは、自分で納得いって決めないとさ、戦災復興してくれたって押し付けがましくなっちゃうじゃん?
という話をしていました。
今日は構想が始まるので、バトルが始まりますね。
ロンダリオの作戦はすごいですねえ。
国のことを考えて、ゼロ番地区を滅ぼそう!それが正しいことだ!と考えてやっています。この思考回路がすごいですね。バトルに関しては詳しく話しません。人間群像劇だと思っているので、人間のことしか書きません。
ロンダリオは自分のやりたい正義を押し付けます。アリスも同様に自分の正義を押し付けて、物事を解決するタイプの人間です。
ここでアリス少尉は、それは少し違うんじゃないか?という疑問の答えが見つかったようです。戦災復興の本質を教えてくれた、といいます。
出てきたらその話をしましょう。基本時系列に語っています。
11巻に移りましたが、冒頭でアリスが答えを言います。
・国家とは幸せを与えるものではなく、幸せになるために使う道具の1つである。
・人々を幸せにすることはできない、干渉していいのはその1歩手前。
であるといいます。
まあ答えは最後に回して、抗争に入っていくわけですが、やっぱりスナイプスかっけえっすね。狙撃野郎とか、僕みたいなまだ中二病残っている人間には一番かっこよく聞こえてしまう名前ですね。ヒットマーク多すぎるし、出し方かっこよすぎでしょう
あと、ロンダリオの人の使い方ですね。部下の扱い方も良いですね。
部下のことをよく知ってよく考えて、部下が一番力を発揮できるように調整する
善意ではなく、とことん合理的に、人を道具としか思っていないわけです。
だからこそ、道具に対して真剣なわけです。
かっこいいですよね。
部下みんなに真剣なわけです。なかなかないと思いますし、厳しいと思います。顧客全員に真剣な対応をする牛丼屋の店員みたいなものですから、しんどいですよねえ。
あと、ロンダリオのクレイモア・ワン評もいいですね。
自分たちがどういう機能を果たすのかを簡潔に表していると、
民衆がそれを吟味すればよいと、そうやってあらゆるものが淘汰されていけばよい、と。
民衆と執政部は互いに真剣であれば良い、と
いい考えですね。難しいとは思いますが、この考え方は僕は持っておきたいと思います。
さて、答えが出てくる段階に来ました。
・公務とは、終わりの見えない責任を延々と果たし続けるものだ。
・戦災復興が終わったときのあるべき姿は、人々を戦えるようにすることだ
というわけです。特に2つ目ですね。生きていくための本当の自分の戦いをしたいのに、人生の外からくる外敵によって阻害されます。それが戦争です。その「戦争」があったから、戦争のせいで、自分の戦いを十分にさせてもらえないことが、「戦災」だ、というわけです。
人々が戦争に言い訳をしなくなったときに完了する、ということです。
ようこんなん考えたなあ、と思います。
この後にくるロンダリオとアベルの取引も、およそ少年漫画の域を超えています。
乗せる雑誌間違えたんじゃないでしょうか。たしか月間少年マガジンだったはず。
在庫にかかる資産税とか、税金の話やら倉庫料やら、まあ社会人が読んだほうが面白う内容が盛りだくさんですね。
大人が読むやつでしょうね。この内容では…
なんか、人文学系の大学にでも作者はいっていたのでしょうか。
人間洞察が深い気がします。
確固たる自分がないから、それを他人に求めたりしているとか、確固たる自分があるからこそ、自分のやり方に悩まないとか、まあ最近そんなことを勉強しているので、うまく言葉にできませんが、なんかその辺の勉強を作者しているんだろうな、という気がします。
政治家とかに読んでほしいマンガランキングでは僕の中では1位かもしれません。
さてさて、次回からは大長編、で今も連載中の、ネビュロ合同会議編です。
ではではアディオス