ふぃじーの徒然なるままに(本と漫画から幸せをいろいろ考える)

気ままに読書した本や漫画の紹介をしていきます。人間って素晴らしい、と思うような内容を書いていっております。趣味の金儲けをたまに書いたりする自由なブログです。ペンギンちゃん大好きです。

パンプキンシザーズについてひたすら語る㉑~ネビュロ合同会議編⑥

さて、連載途中ですが、このブログに書くこともなくなってまいりました。あと1回か2回で終わるかと思います。

 

今回は、21巻のアリス少尉が演説するところからです。

 

演説では、人質を取って立てこもるテロリストに、「投降して」「人質を解放して」とお願いします。それなりに偉そうにしゃべります。

 

テロリストはキレます。そりゃそうですね。

んで、「人質を殺すぞ!、お前のせいで人質が死ぬぞ!いいのか?」と脅してきます。

 

それに対するアリス少尉の答えは

「なんで私のせいで死ぬねん。殺すのお前やんけ」と答えます。

 

テロリストは、こいつ馬鹿なんか?と思ったので

「君の立ち回り次第で人質が助かるかもしれないのに、そんな意味不明なお願いすんねん」と。

 

それに対してアリス少尉

「殺すのは紛れもなくお前だ。テロを起こされた責任は国にあるかもしれないが、それでもそこで人質を殺すかどうかはお前が判断してお前が責任をもって殺しているのではないか?私のせいにできるようなものなのか?」

 

と、問いただします。そんなに割り切れるもんじゃねえだろう!というわけです。殺したという事実はたとえ国やアリス少尉のせいにしたとしても、その苦しみや快感?を感じるのは個人です。選択の自由はあるわけです。殺すか殺さないかという。ですから、アリス少尉のせいにして人殺しをするという判断をしたとしたら、テロリストはそれで快感を感じているわけですから、その快感もアリス少尉のおかげということになります。

 

テロリストとしてみたらまあまあ嫌ですよね。快感も敵から与えられたものなんて…

 

このアリス少尉の内面にあるのは、徹底した公平さです。

「正しさ」を最優先して、本人が最も正しいと思うことを実践する。たとえ守るべき国や国民に対しても、正しくなければ罰される。正しければOK、というわけです。

国家公務員だからといって、正しくないことは正しくないというべきだ、それが最も大事だと。それで自分の国が罰せられることになったとしても。

 

そして、3つ目の要求で「名前を名乗ってほしい」とまあまあよくわからんお願いをします。

なんと目的は、このテロでの被災者からテロリストの近縁者を守ろうとするものです。

なぜかというと、こういうテロだと、恨むべき相手がよくわかりません。だから彼らの出身地とかそういうざっくりとした恨み方をせざるを得ません。そうやって恨みの幅を広げて、恨む対象を見出します。そんなことが起こらないように、名前を名乗って、恨む対象を制限したい、と考えているのです。

 

これ最初読んだときは衝撃でした。ようこんな展開を考えたなと、なんで売れないんだこの漫画、と。テーマ重すぎるのでしょうか。もっと取り上げられてもいいと思うのですが、まあ絵はそれほどうまくはないのであれですが…。ですが、人の心を深く理解して、そのうえでさらなる被害を防ごうという、戦災復興部隊としては正しい動きをしていると思います。

 

それでも恨む!という人のための説得をさらにします。

差別や偏見は仕方がないといいます。差別や偏見をすることで人は選択肢を狭めて、短い一生の中で選択するのにかかる時間を減らさないと、人生を全うできないからだと主張します。

その通りだと思います。あらゆる選択肢がある中で、最適なものを選ぼうとしたら、情報収集だけで人生が終わってしまうでしょう。そのために偏見は必要なのです。

 

ただ、これを主張すると、「家族を優先する」という偏見にたいして、アリス少尉はそれを許さない立場になります。だから、誰を助けるか、というときに、家族を優先して助ける、ということは今後できないよ、ということになります。

なかなか厳しいですねえ。

 

そして、正義の在り方について話します。

正義は、積み木遊びのようなものだといいます。みんながみんな正義を持っていて、それを戦わせては壊れていきます。んで、壊れては積もって土台となり、それが積み重なってだんだん高みに上り、全人類が到達できるような正義がいつかできるのではないか、という主張です。いつになるかは分からないが、なかなか魅力的ですね、人類の歴史と一緒ですね。過去の進化を我々がさらに発展させ、未来につないでいるわけですから。最近は環境問題などで負の遺産多めですが笑。

 

理想論のような気がしますが、理想として切り捨てたくはない。

だから、自分の正義を世界に発表し、叩きに来い!、ぶちのめしに来い!といいます。

「私は正義だ」と発言して…

 

それで、アリス少尉の言いたいことは終わりです。

正義を語り、世界をより良いものにするために、自分を消し、自分を正義と為し、それで人生を進めていこうとする、僕が今まで読んだ漫画の中で一番正義の味方になれと考えている人間だと思います。

面白いマンガです。心理学やら脳神経科学やら哲学やらの知識が総動員されている気がします。

 

続いてオーランド伍長の放送が始まります。

 

まだ次巻が出てないのでブログ更新はここまでですが、次回はオーランド伍長の演説?でしょうかね。

 

おわり

アディオス

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