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MASTERキートン 1巻 平賀・キートン・太一先生について 

パンプキンシザーズの話が終わったので、次はMASTERキートンの話をしていこうと思います。

この漫画は、基本は短編集なので、全18巻の中から、1巻ずつで、個人的に好きなエピソードを紹介していきたいと思います。

 

主人公のキートン・平賀・太一は大学で講師をしつつ、ロイズ保険組合のオプ(調査員)として働いています。オプは結構危険な仕事で、場合によっては死の危険に面することもあります(この漫画では… 実際はどうなのかは知りません…)

 

考古学者として頑張りたいのですが、なかなかその夢を実現することができず、お金稼ぎでオプの仕事をしている、というような感じです。

 

ただし、経歴がすごい、オックスフォードの大学修士卒で、そのまま軍隊に入り、SAS(英国特殊空挺部隊)の曹長を経験し、サバイバルのエキスパートとして共感を務めたこともある人物です。

 

つまり、考古学的な知識を持ち、どんなところでも生きていける軍人としての強さを持ち合わせた人物です。

 

ちなみに、学生結婚をして一人娘ができた後に、離婚しています。

それをいまだに悔やんでいるといった感じの、なよっとした人物です。

 

あくまで漫画の登場人物ですが、こういった人になれたらいいなと、単純にあこがれてしまうような人物です。

 

第1巻は、その紹介を含めたエピソードが多くなっていますが、そのうちの1つを紹介したいと思います。

 

お母さんのプリンを作る話です。

太一の家族は、日本に父と娘がいます。

父の太平も離婚して独り身で、太一も独り身です。それを心配したしっかり者の一人娘の百合子が、3人で暮らしてどうしたら復縁できるか考えよう!と合宿を企画します。

 

合宿といっても暇ですから、各々好きなことをしてしまいます。特に、ご飯がないのでご飯を作ろうとします。

父はそば、息子の太一はサマープディング(イギリスの名物、母親はイギリス人でイギリス在住)を作ろうとします。

 

父はワサビが足りない、息子はミントが足りないということがわかり、それをゲットしようとします。

しかし、水が枯れており、ワサビもミントもひん死の危機です。

 

ですので、何とか水を引いて復活させます。

 

この時、ミントは太一の母親の故郷のミントであることがわかります。その香りをしたときに気づいたのです。

 父と母が離婚した理由が…

 

別にお互いがお互いを嫌になったということではなく、イギリス出身の母からしたら、日本の田舎は自分の心の故郷ではなかったのです。

例え、ミントをもってきて植えたとしても、それでも故郷を思う気持ちを忘れることはできず、結局故郷のイギリスに帰ってしまうのです。

 

なんか、非常に人情味を感じる話で好きなのです。私も三重県出身で、今東京に出てきておりますが、やっぱり三重県に帰るとホッとするというか、ああ、帰ってきたなあ、と感じることがあります。

異国の地に来ていたとしたらなおさらでしょう。

 

それを、香り、というテーマをもとに簡単な短編でまとめた、いいお話でした。

 

人とのつながりも大事だけれど、故郷の自然や風景なんかも、非常に大事で、ないがしろにされるべきではないし、大事にしていかなきゃいけないものだよね、ということが伝わる一遍だったのではないでしょうか。

 

ということで、第1回は終わりです。次回は2巻からいい話を選ぶぞお

 

おわり

アディオス

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