3巻は、いい話が多いので、2つのトピックを2回に分けて紹介していこうと思います。
最初は、ユーリー・スコット教授の登場話です。
キートンさんは、パリの社会人大学で講師としての職
をやっとゲットしたのですが、その学校が廃校になることになってしまいました。社会人になっても学び続けよう!という姿勢がキートンさんもいいと感じていて、良好な関係だったのですが、残念な形で終わることになります。
この学校は売り払われることになるのですが、結構価値のある絵画が張られていて、それを回収するために偉い大臣が、授業中にもかかわらずワイワイガヤガヤと絵を身に来たりして、学生からは「うざいなあ」と思われていて、キートンさんも「なんだこいつ」と思っていたことでしょう。
さて、そんな状況だからこそ、キートンさんは、「学生には、もっともっと学び続けてほしい」という思いから、ユーリー先生のことを思い出します。
この先生すごくて、まず、戦時下のロンドンで教鞭をとっていたのですが、空襲に見舞われてしまいます。結構ひどくやられてしまいますが、
「さあ、あと授業の時間が15分ある。勉強しよう!敵国はこうやって我々の向上心を奪うのが狙いだ」
と言って、授業を続けようとします。なかなか意味不明な行為だと思いますし、普通空襲でやられてその発想は出てこないと思いますが、人々をやる気にさせるには非常に良いセリフであるように感じます。まあ、実際はそれどころではなく人助けしろよ!という気もしますが…
そんなことを思い出しながら、社会人大学での最後の授業に臨みます。
最後の授業なのに、また偉い大臣が来て、絵を見てワイワイガヤガヤやっています。
キートン「授業中です。静かにしなさい」
大臣の取り巻き「大臣になんて失礼なことを言うんだ、黙れ」
キートン「大臣でも授業中です。黙りなさい」
取り巻き「…」
という、めちゃくちゃかっこええ応対を取ります。
キートンさんは考古学の研究者で、まだまだ学び続けたいと考えており、学生にも、学校がなくなっても引き続き勉強してほしいと思っています。
最後に、学び続けてほしい、という内容と、こんな疑問を言います。
「なぜ、人は学び続けるべきだ。好奇心、知る喜びが人にはあるから」
「なぜ、学び続けるのでしょうか…」
「それが、人間の使命だから…」
という回答とともに、授業が終わります。
なかなか、最近人生の意義って何だろうとか考えている身にとってはいろいろ考えさせられることが多いです。なんてったって、無職ですから暇なのです笑。
私も本が好きで、こうやってたまにブログを書いたりしていますが、幸せって何だろう、というような本を読んだりします。
よくあるのが、
「いきがい」が必要だ
なんていう言葉です。
今の時代、情報があまりにも多くて、多くの人が「生きがい」候補が多すぎてわからなかったり、「年収普通でダラダラできる仕事」といったような、「生きがい」とは言えないような目標があったりします。
そのような時代に、「学び続けること」こそ生きがいになるのかもしれません。世の中にはさらに情報があふれ、いろいろなことを知ることができ、たぶん死ぬまでに世の中のすべてを知ることはできないでしょう。
だからこそ、それをできる限り死ぬまでやろう、なんたって知る喜びがあるから!というのは「生きがい」として非常にいい気がしています。
そんなことを、読みながら考えて思いました。
生きがい候補、1個発見!!!!
おわり
あでぃおす