さて、MASTERキートン10巻からは、CHAPTER6 ウィスキーキャットの村をご紹介したいと思います。
とある小さなスコッチウィスキー工場が、近代化のあおりを受けてつぶれてしまいました。「グランソラス」という銘柄を作っていました。
ウィスキーの原料といえば、大麦です。大麦の天敵といえば、ネズミです。ネズミの天敵といえば、猫です。
ということで、昔ながらのウィスキー工場では、猫を飼ってネズミ対策としていたらしいです。そいつらのことを、ウィスキーキャットといいます。
今回は、このウィスキーキャットの目線から書かれたお話です。
猫目線?から見た、いい男とは何か、を考えるお話です。
登場人物は、スコッチウィスキーの元製造責任者のおじいさんと、その孫、そしてキートンの父親の泰平さんです。
この村の近所で殺人事件が発生し、その孫の友だちが、殺人犯の容疑者として地元の新聞に載ったところで、物語が始まります。
その友達は若干不良じみたところがあるので、こんなやつとは付き合うな!とお母さんに言われてしまいますが、
少年は反抗して
「あいつがそんなことをするはずがない!!」
といって母親に反抗します。
そして、警察に事情を聴かれたときに、友達をかくまおうとします。隠れ家についてうそを言ったのです。
ですが、太平さんとおじいちゃんにばれてしまいます。
そして、友達が連行されてしまい、一瞬孫が裏切ったと思ってしまいます。
しかし、孫は警察官にタックルして友達を逃がそうと必死に頑張ります。
その姿を見て、友達は信じなくてごめんよと謝ります。
それを見ていた野次馬たちは、この2人がお互いに信頼しあっていたんだな、ということを知ります。
まるで、ウィスキーづくりをしている仲間のように、誇り高く、お互いを深く信頼しあっている、立派な大人の男のように。
最終的には、友達が犯人ではないことがわかり、一件落着、となります。
んで、うまいウィスキーをみんなで飲んでめでたしめでたし、というお話でした。
この孫は、母親に言われて勉強せい勉強せいと言われているのですが、じいちゃんはそんなことは望んでおらず、
「人を信頼し、人に信頼される男になってほしい」
といいます。
まあ、僕は割と頭でっかちタイプなのであこがれるのですが、人として一番かっこいいのが、こういう人間なのかなあ、と思うわけです。
人に信頼されている人って、見ていてかっこいいと思いませんか、
スポーツなんかでも、こいつは絶対点を決めてくれる!と思える人ってたまにいるので、そういう男になりたいな、なんて思ってしまいますよね。
人として、勉強できるとかじゃなくて、出世したとかじゃなくて、ただ人に信頼される、うそのつかない、人として立派な人間になりたいなあ、と思います。
そうやって生きていれば、どんな仕事や、どんな人生を送っていようとも、幸せになれる気がしてしまいます。
そういう男になって、幸せな人生を送りたいものです。
おわり
あでぃおす。