さて、最近は 佐藤賢一さんの「日蓮」という小説を読んでおります。
いろいろあって宗教的なものに結構興味がある最近、梅田のMARUZEN&ジュンク堂でジャケ買いしました。
高校で倫理もやっていないので、中学校の知識というか、僕の日蓮に関する知識は「まんが 日本の歴史」に基づいたものしかありません。
僕にとっては、浄土真宗が流行ってた時に、
「浄土真宗では日本は救われない!念仏なんかすんじゃねえ」
「法華経こそが最高の経典、これを信じなさい」
「南無妙法蓮華経を唱えなさい」
「じゃないと外国からの敵がくるぞおお」
と言っていた。という知識です。
結構がっつりと浄土真宗を批判していて、いろいろ敵を作っていた人、という印象があります。
また、元寇襲来を予言したのは有名な話だと思っています。少なくとも僕の中では笑
さて、この小説では、そんな日蓮の半生を描いています。
第1部では、天才児だったという描写から始まり、いきなり
「念仏なんてやっても意味無いで、南無妙法蓮華経、という唱題を唱えんかい」
と言います。
日蓮は天才児なので、安房の国(千葉?)から比叡山まで修行に出されます。
天才なので、いろいろなお経を読み漁りますが、
「それを重んじない宗教なんてあかんぞ、浄土真宗なんて特に…」
という発想になり、修業を終えた後、そんなことを言いふらします。
当時は浄土真宗真っ盛りの時代ですから、すげえ批判を食らいます。
また、いわゆる末法思想と言って、現世はつらいことばっかだから、阿弥陀様に助けてもらって浄土で幸せに暮らそう、という思想がありました。
天災や飢饉が後を絶たなかったのです。。。
そんな時に、変なことを言うもんですから、日蓮は批判を受けまくって、最終的には寺を追い出されます。
世間の言うことにはちゃんと逆らって、私のほうが正しい、というわけですから、大した根性の持ち主だなあ、と思いました。
あきらめずに鎌倉で布教活動を頑張っていましたが、そうこうするうちに鎌倉で大地震が起きます。
南無妙法蓮華経を唱えれば救われる、と言っていた矢先に、こんなことがありました。
ですから、自分の力不足を感じて、さらに修業をします。
ジャンプのマンガの中盤の、強敵が現れたから再度修行する感じです笑。
そこで、有名?な「立正安国論」を書きあげます。
いわゆる予言の書です。
これにはどんな内容が書いてあるのか、また次回書いていきたいと思います。
日蓮って言うのは、地動説唱えたコペルニクスみたいな人だと思いました。
「それは間違えている、私が正しい」
というのですから、正誤はどうあれ、社会が信じ切っているものに対して、そうやって面と向かって反抗していくというのは、普通の根性ではなかなか難しいと思います。
それを成し遂げるには、
①自分が正しいという圧倒的な確信
②自分にはできるという自信
が必要なのではないか、というようなことを日蓮から学ぶことができました。
ではまた次回
あでぃおす
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