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歴史小説 日蓮③ 予言者?日蓮になった瞬間

さて、前回、鎌倉幕府に、

「念仏を辞めて真の仏国土を作る旗振りをしなさい」

といって、浄土宗に嫌われて、幕府に近しい僧に嫌われて、襲われて千葉へ逃げたり、伊豆に流されたり、また千葉に戻ったら昔から嫌われていた人に殺されかけたり、と、結構散々な目に合いました。

 

それでもなおもっと法華経を広めようと頑張っていた時に、転機が訪れます。

 

それが、蒙古襲来です。

小学校で習うやつです。チンギスハンが日本に襲ってきて北条時宗が頑張るけど、最終的には台風(神風)で何とか退散してもらう、というあれです。

 

僕も知らなかったのですが、蒙古は攻める前に何度か使者を送っていて、幕府も

「やべえ」

と思っていたそうです。

 

その使者が来る前に、

「いつか外国に襲われるぞ」と言っていたのが日蓮です。

 

日蓮はいろいろお経を読みまくって勉強していたので、

「「薬師経」に書かれた七つの災いのうち、まだ、「内乱」「他国からの侵略」が起きていないから、そのうち来るぞ。」

 

と各方面に言いまくっていたのです。

それが、くしくも当たったわけです。立正安国論にも書いてあります。

 

個人的な感想ですが、この予言が当たったことが、日蓮が歴史の教科書に載った最大の理由であるかと思っています。

 

当時、仏様以外信用できるものがなかった時代ですから、僧が今でいう尾身会長みたいなもんです。

日蓮は、その辺の嫌われコメンテーター、といったところでしょうか。

 

その尾身会長が、

日蓮?あんな奴ほっとけ、うそばっかり言いやがって」

という状態で、政府(幕府)からはまあ無視されています。バカ者扱いといったところでしょうか。

 

が、外国の侵略を言い当ててしまった。

そうすると、幕府としても、「これは無視できないぞ」ということになって、重要人物扱いになって、歴史上でそれなりの位置に上り詰めていったと思います。

でなければ、もっとしょぼい扱いになっていたでしょう。

 

さて、蒙古襲来の予言を当ててしまった日蓮は、いろいろ動こうとします。

当時は北条時宗がトップですから、北条時宗に何とか知らせようとロビー活動をしたり、布教を頑張ったりします。

特に、外国の侵略に対する幕府のやることが、真言宗や浄土宗の僧侶による

「祈祷」

であることに非常に危機感を覚えます。

 

ですから、浄土宗や真言宗の地位を下げてやれ、ということで、雨ごい対決なんかもしたりします。

 

浄土宗のトップの人が、雨ごいのプロ?なのですが、その人が

「7日間の間に雨が降るように祈る!」

といったので

日蓮「俺は祈祷なんて信じていないから、雨が降ったら弟子入りしてやるよ笑」

と言って、民衆に広めます。

プロ「よっしゃ、本気出したろ」

と言ってやります。

 

結果、雨は降りませんでした。なのに、偉そうな地位にまだ居座っているのです。

「なんなんあいつ笑 大したことないやん」と民衆に言いふらして、浄土宗の地位を下げることに成功しました。結構ひどいことをしますねえ。

 

ここでも思うのですが、日蓮、運いいですよね。雨が降るかどうかなんて、当時にしたら半分以上運ゲーでしょうから、、、

蒙古襲来も、日蓮が生きているうちというか、全盛期に来たのは運がよかったのでは?と思います。

 

日蓮としては、そこまでして浄土宗などの地位を下げないと法華経は広まらないし、広まらなければ国は救えないしと、結構ガチの正義感で動きます。

 

さあ、そうするとどうなるか、、、

安定の、めちゃくちゃ嫌われます。

 

では以下、また次回

 

あでぃおす。

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