さて、今日で終わりです。
前回、鎌倉のおっきい寺の住職にめっちゃ嫌われたので、日蓮に
「殺すぞ!」「寺焼くぞ!」
といって脅されたという罪で、しょっ引かれます。
次は、佐渡島です。
さて、佐渡に行く前に事件が起こります。
ですから、道中、竜の口(江の島当たり)で、首切ったろ!となります。
本当にやろうとします。昔は怖いですねえ…
んで、日蓮もこれも私の運命と言って受け入れて、殺されることを受け入れます。
ちなみに深夜です。
その時に、昔では災いとみなされていた、「流れ星」が流れたらしいのです。
ネット情報によるとおうし座流星群らしいです。
それで、日蓮を殺そうとした罰が当たったとして、首を切られる前に、なんと、助かります。
運いいですねえ、ラッキーボーイですねえ。
まあ、どこまで本当かはわかりかねますが…
ということで、自らの死の運命も克服していきました。
もうここまで来たら、日蓮のことを殺すことすら無理になってきます。
佐渡はクッソ寒いのに、ボロアパートみたいなところに住まわされて、結構大変だったようです。
鎌倉に比べて田舎ですから、現地の僧に対しては論破の嵐です。敵はいません。ので、やることもないので書き物をずっとしていたそうです。
また、現地の大名には、
「もうすぐ内乱起きるから鎌倉行っといたほうがええで」
と助言して、見事にこれが的中します。
うーん。運の塊。さすが
んで、さらに一目置かれるようになります。
そうして、いろいろ評価を高め?ていき、最後のチャンスが訪れます。
蒙古からの連絡が来なくなり、いよいよ襲われる時が近づいてきた、という風潮になってきたのです…
もうそうなったら、予言者日蓮に、今後どうすればよいか聞くしかない!となった幕府は、日蓮に佐渡からの帰郷を命じます。
日蓮は、それが最後に鎌倉幕府にできる助言のチャンスだとして、鎌倉へ向かいます。
「年内に蒙古は来るだろう」
と予言し、対策として
「わしだけに祈祷をさせい、浄土宗?真言宗?、いらんいらん、むしろ邪魔」
と言います。
そんなことをされては、幕府と幕府お抱えの寺のえらいさんはたまったもんじゃありませんから、
「土地と寺やるからまあ我慢してよ」
と言います。
しかし、日蓮はそもそも、そういうことに興味はなく、ただ国のために助言しているのです。ですから、なびきません
「国を救うためには、わし一人で祈祷するしかないんじゃあ」
と喧嘩腰にいうもんですから、すべてがおしゃかになります。
蒙古襲来の半年前くらいの話でしょうか。
やっぱり、自分の意見を曲げずに貫き通すのはかっこいい男って感じがしますよね。現代でも日蓮は創価学会とかいろいろなところでの信仰の対象になっていますから、それだけの魅力があり、かつカリスマだったのでしょう。
そして、知人を介して山梨県の身延山に引きこもって、、祈りと書き物の余勢を送り、その生涯を終えます。
ちなみに、蒙古は年内に来るよ、という予言も当たります。
恐ろしや恐ろしや…
ということで、完全に個人的な日蓮評ですが、
「運に助けられたカリスマ人間」
といったところでしょうか。タイミングよく蒙古襲来があったり、雨が降らなかったり、首切られる時に流星群きたり、といろいろ運に助けられた部分があったかと思います。
ですが、それを運として片づけられないだけの行動力と説得力は目を見張るものがあります。
行動力という面では、批判や暴力にも屈さずに既存の勢力と戦いを挑んだ点。実際に何度も襲われたりしながらも、それでもなお戦い方に工夫を凝らして現状を変えようとしていました。
また、説得力。「すべてはお経に書いてある」と一口に言うのは簡単ですが、そこに行きつくのにどれくらいの勉強をしたのかなあ、という気がします。ある程度お経も暗記している部分があったのでしょう。そうやって、自分に自信が持てるほど勉強し、自分で理念を作り出し、人々を救うためにすごく頑張ったことは、めちゃくちゃすごいと思います。特に、自分のためではなく、国のため、人々のためにやろうとしたということは、非常に重要というか、見習いたい点だなあ、と思いました。
ただ、完璧な人間ではなかったというところが逆に味を出しているのかなと思います。結局、幕府には忠告を受け入れてもらえなかったし、人に文句言いすぎだし、言い方きつそうだし、、、なんかそんな人間味もあるところが、現代でも、評価されているというか、なじみのあるような人として認識されているゆえんではないでしょうか。
長くなってしまいましたが、この辺で終わろうと思います。
終わり
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