さてさて今日は、西武セゾングループの生みの親、堤清二という人についてお話ししたいと思います。
案の定、私はこの人のことを対して知りません。次回に登場する、村上佳彰の本で名前見た気がするなあ、という程度です。
多分、経営業界では有名人なのではないでしょうか。
さてさてこの人ですが、父親の代から金持ちだったので、息子として、西武百貨店の経営を任されます。
まあ、最初はひどかったようですが、高度経済成長の波に乗って、西武百貨店も成長していきます。
普通、百貨店が儲かっていたらその辺りに似た事業をさらに成長させようとすると思います。
ですが、この人は違います。「スーパーマーケット」をやります。西友です。
バカ売れします。
そして、ライバル会社が東急になるのですが、
東急ハンズに対抗して、「LOFT」を作ったり。
そして、当時はラブホ街?だった渋谷をおしゃれにするべく「PARCO」の前身の企業を買収したり、いろいろなことをやります。
池上彰曰く、キーワードは
「自己否定」
百貨店を否定してスーパーをやったり、世の中の逆を行く、というようなことが多かった人物です。
おかげで、大成功するのですが、、、
この考え方は、現代にも通用しています。
時代がどんどん移り変わる現代では、過去の成功体験に縛られていても仕方ありません。どんどん改革をしていかないと、、、
それを地で言ったのが、言われなくてもわかっていたのが、「堤清二」という人だったのでしょうか。
また、未来がよくわかっていたからこそ、百貨店の時代はいつか終わる、ということを考えて西友に行ったり、渋谷はいつか生まれ変わるから百貨店をそこに建てよう、と考えたりしていたのかもしれません。
別にこの人は悪いことはしていませんが、いわゆるカリスマ経営者になってしまい、社内文化が統制されてしまい、最終的には破綻に追い込まれ、大きなグループであったセゾングループが解体されることになります。
それがこの人の残念というか、悲しい点ですね。
正直、馬鹿みたいに頭良かったのだと思いますが、そういう人でも失敗してしまう。そんな時代なのかもしれません。
分かりませんが…
さてさて、この人はわかりやすいです。
良かったところ
・LOFTやPARCO、無印良品など、今に残る会社を残した
悪かったところ
・セゾングループを解体に追い込んでしまった
と、いい点と悪い点が分かりやすかったです。
ダイエーの創業者である中内功さんでもちょっとありましたが、カリスマ経営、独りよがりになると失敗してしまう、というのは共通項なのかもしれません。
時代の流れに任せて、自分以外の人間の言うことを信じる、ということが必要になってくるのでしょう。
人一人には限界がありますから。
それでも、自分の主張を通すのか、それとも意見を聞くのか、そのバランス感覚が、今の時代を生き残るための必須科目なのかもしれません。
おわり
あでぃおす
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