というわけで、池上彰の「日本の戦後を知るための12人」の最後です。
です。
皇族って税金で飯食えるけど、それ以上の苦しみがあるよね、ということがよくわかる内容でした。最近眞子さまがいろいろニュースを騒がしていたりしますが、誰と結婚するとかで国中が騒いで、週刊誌も騒ぐわけですから、そりゃ嫌だよね、とか思います。
さて、上皇陛下は、即位してからずっと、日本国憲法に従っている初めての人です。
昭和天皇は、戦前は大日本帝国憲法、戦後は日本国憲法、と2つの憲法下で過ごしていますから、、
さて、昭和天皇にはどうしても戦争の影がありますが、上皇陛下にはそれはありません。
ですし、日本国憲法で定める、「国民の象徴」とは何なのかをすごく考えてきていた、ということが分かりました。
勝手に想像していますが、「人」を大切にする、ということを心掛けてきたのではないか、と思っています。
例えば、
慰霊の訪問。
これは、戦争の影が付きまとう昭和天皇にはどうしてもできなかったことです。ですが、やった。賛否両論はありましたが、
「ただ人として、その人の死を悼む」
行為として、象徴としては正しいのだ、と判断して行っています。
また、被災者訪問。
この時、膝をついて国民に寄り添った姿が報道されましたが、これも批判があったようです。
「天皇たるものが、そんなに腰を低くするなんて!」
と。
ですが、これも被災者という立場の人を元気づけたい、という心からの人を大切にするという思いがあふれたものだと考えたら、人として普通の、当たり前のことですよね。
それを、批判を浴びながらも退位するまで実施し続けた。これはすごいことだと思います。
また、美智子さま
子育て方法を従来の、息子と親は離れて育てる、という方針を覆し、普通の家族のように、一緒に住んで育てます。
そんなことすらも批判されたり、それが暴走して美智子さまへのバッシングキャンペーンが行われたりします。
めっちゃかわいそうですよね。いくら皇族とはいえ、普通に子育てをしたらバッシングされるって、意味わからんなあ、と思います。
まあ、平成生まれのたわごとなので、聞き流してくれればと思いますが…
そして、生涯を通じて、人を大切にするという強い意志をもって活動をされてきたんだなあ、と思います。
そのおかげか、退位の時もスムーズというか、
「お疲れさまでした」
という感情が、国民の間ではあったのかなあ、と思います。
国民も、わかりませんが、
「陛下も色々注目されて大変だったんだろうなあ」
という思いがあったし、その行動を好意的な目で見ていたから、あのような平成→令和の時代の変遷がうまくいったのではないでしょうか。
人生をかけて国民の象徴を考えてきた姿に、尊敬しております。
そんな感じのまとめで、池上彰シリーズを終えようと思います。
ぶっちゃけ、めっちゃ読みやすくて、詳しい内容はともかく、なんとなく知るにはもろもろ最高の本だったな、と思いました。
次回は何にしようかなあ、
おわり、
あでぃおす。
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