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書評:運命と選択の科学 集団×神経科学=で人をHappyにしようぜ! て書いてあった

さて、図書館で借りてきた、

 

運命と選択の科学

著者:ハナー・クリッチロウ

出版社:日本実業出版社

 

について書いていきたいと思います。

 

意味不明なくらい要約すると、タイトルの通り、人は集団で行動するし、支えあいの中でしか生きていけないので、集団の知恵に神経科学の知恵を入れて、より人がHappyになれるようにしていくのがいいんじゃないですか?

 

という本でした。

 

前半は、正直つまらなかったのですが、最終章である第8章を読んで、意見が覆りました。

最終章はマジで面白かったです。

 

前半は、脳神経科学をかじっていないと、読む気も失せるなあ、というような感じでした。正直。

色々説明をしてくれているのですが、「これくらい知ってるでしょ」の範囲がでかすぎて何を言っているのかわからないところがあったりしました。

私も勉強中ですので、わからないところがありました。

 

ただ、内容は刺激的です。

 

色々科学で脳のことが分かってきたけど、「運命」と「自由意志」ってやつは、ぶっちゃけあるの?ということが主題です。

 

結論としては、

 

自由意志も、遺伝子などの自分ではどうにもできないものの影響を受けているので、完全に自由だ、と言えるものはない。

 一方で、脳には学習する力があるから、変えることができるので、それは「自由」なのかもしれない。

 

と言っています。かなり私の主観の入った要約です。ハイ。

 

続けて、

 

 んで、個人に対しては遺伝子が多様すぎて、画一的にこうしろ!というのは脳神経科学ではなかなか難しい…

 だけれども、集団に対して、「優しい心を持とうね」ということに対してなら、役に立てるかも!

 

という話を、第8章でしています。

 

それが面白かったです。第8章のほうでは、作者の主張や考え方もはっきりと書いてあって、すげえなあ、と思いました。

 

社会的に、やっぱり殺人とか犯罪って言うのはだめなので、それをなくしていくためとか、そういうみんなが思ういいことに、脳神経科学を役立てていこうぜ!

 

という話をしていました。

 

そして、最後に、「運命」というものは何なのか、作者なりの答えをもってこの本が終わります。

 

運命って、なんか与えられたものの感じというか、決められていた予定って感じがするけれど、そうじゃなくて、自分の考え方や自分の欠点なんかが、運命を作り出しているんじゃね?

 

と考えています。要は、与えられていたのではなくて、自分にそういう傾向があったから、おのずと「運命」と考えたくなる事象に近づいていくことになったのではないか、

 

といったところでしょうか。

 

久しぶりに難しい本を読みました。前回まで読んでいた池上彰さんの本はかなりわかりやすかったので、ギャップにビビってしまいましたとさ。

 

次回以降、もうちょっと詳しい内容を書いていきたいなあ

 

おわり

あでぃおす

 

「運命」と「選択」の科学 脳はどこまで自由意志を許しているのか? [ ハナー・クリッチロウ ]

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