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書評:銃・病原菌・鉄(下)② ~どうして中国は当時覇権をとれなかったのか…

「銃・病原菌・鉄」

ジャレド・ダイアモンド

について引き続き書いていきたいと思います。

 

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さて、大航海時代が始まって、ヨーロッパが急成長していく時代は、中国もめっちゃ発展していました。

 

なんなら、紙の技術なんかは、中国で発明されていたりするので、

 

普通に中国のほうがすごい!

 

と言える時代です。

そんなに強かったのになぜ、現在のような形になってしまったのか…

 

答えは、、

中国がヨーロッパより統一された国家を作っていたから

 

ということらしいです。

 

実は中国も、ヨーロッパのように

鄭和の艦隊」

というのを送り出していました。艦隊としての規模も結構大きかったらしく、ヨーロッパと同じくらい、もしくはもっと発展しておりました。

 

ですから、十分、大航海時代の先駆者を中国が行う可能性もあったのです。

 

ですが、中国の政治中枢では、艦隊派遣の賛成派と反対派に分かれていて、その政治的対立の結果、艦隊派遣の反対派が勝ったそうです。

 

結果として、二度と艦隊派遣は実施されませんでした。

そして、ここで統一されていたことの弊害が出ます。

 

国がいっぱいあったら、他の国は違う判断をしたかもしれません。

ですが、なまじ統一されていたせいで、その選択肢が取れなかったのです。

 

対して、ヨーロッパ。

有名な人は、コロンブス

 

コロンブスは説明不要の、大航海時代の立役者ですが、船を出すときには結構苦労しています。

 

もともとはイタリア生まれなのに、まずフランスで仕事して、次にポルトガルで仕事して、やっとこさスペインで、初めて航海をすることができます。

 

これだけが原因だ、というわけではありませんが、このように

 

多数の国が競争をする環境だった

 

ということが、、コロンブスのようにチャンスをたくさん得ることができ、また、技術の成長を促進した、というメリットがあったのだと思います。

 

そんなちょっとした違いで、今でこそ中国は超大国として君臨していますが、当時はイギリスや明治維新して西洋化した日本に対して負けてしまう、という結果となってしまっています。

 

歴史は読めないものです。

一時期は栄えていても、こんな感じで、ひょんなことでだめになったりします。

 

また、コロンブスのところで思いましたが、

 

「競争」

 

は、つらくて大変なことも多いけれど、それによってメリットもあるな、と感じました。

 

「成長」

 

というメリットです。

 

どちらがいいのか、悪いのか、わかりませんが、今の資本主義社会は

「競争」と「成長」

が必須な時代です。

 

なかなか大変な時代ですが、頑張って生きていきたいものです。

 

おわり。

 

次回は、この前読んだ、ニーチェの解説本をさらに解説しようと思います笑

 

 

あでぃおす

 

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