ふぃじーの徒然なるままに(本と漫画から幸せをいろいろ考える)

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書評:太平洋の巨鷲 山本五十六 ~大局的目線は素晴らしい軍人だが、、、~

~太平洋の巨鷲 山本五十六

大木毅 著

 

「太平洋の巨鷲」山本五十六 用兵思想からみた真価【電子書籍】[ 大木 毅 ]

価格:1,012円
(2021/11/13 12:41時点)
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を読んだので、いろいろ書いていきます。

 

山本五十六という、太平洋戦争時代の、連合艦隊司令長官として有名な軍人です。

その純粋な「軍人」として評価するという本です。以下の3点で評価していて、

 

  • 戦略(政治、戦争の大局レベル)              →◎
  • 作戦(真珠湾攻撃など、戦争内の限定的な範囲での作戦指導  →△
  • 戦術(作戦内で発生する、諸戦闘での作戦実行能力)     →?

 

ということのようです。

それぞれについて、思ったことを書いていきましょう。

 

まず、戦略レベルですが、割と当時においては神レベルだったと思います。

 

山本五十六は、開戦前からアメリカとの戦争は絶対反対を表明していました。

当時、日本は負ける、と思っていた人は少なかったのですから。当時戦争に反対していただけでも、十分戦略眼があったとみるべきでしょう。

 

なぜそんなことができたのかというと、割と簡単だと思っています。

山本五十六は、若いころ、アメリカに駐在武官として赴任していたからです。

現実のものとしてアメリカをリアルで体験していたら、

 

「まあ、こんな国には勝てねえ」

 

と思うでしょう。

 

ただ、そうは思っても、なかなか言えないあの時代。弱腰ともとられる反対意見をゴリゴリに、現役の軍人として言えていたその胆力は、素晴らしいものがあるのではないのでしょうか。

 

 

また、アメリカと戦争をするとなって、

 

「どこを攻めるか」

 

に対して、ハワイを選択したことは、戦略上は非常にいい選択だったと考えられています。それは、対米戦を徹底的に研究した結果、生まれえたものでしょう。

そうしたことから、有能感が分かってきます。

 

 

 

そして、作戦レベルですね。

これに関しては、平凡という評価がされています。

 

真珠湾は素晴らしかったけれど、そのあとの、ミッドウェイやガダルカナルでの戦闘では、負けています。

そして、批判点の多い、イマイチな指揮を執っています。

 

その中でもよく見かけるのが、戦争の目的があいまいだったことです。

 

「まず○○をやっつけて、んで、△△も大事だからそっちもちゃんとやっつけてね」

 

という指示です。〇〇をやるのか、△△をやるのか、よく分からないですよね。どっちつかずな指揮を執って現場を混乱させたとして批判されています。

 

また、このころから、無口な将軍であることの弊害がかなり出てきています。

当時は紙とか口頭でしか伝達ができないのに、あまり多くを語らなかったため、考えていることを伝えきれていない、ということがあります。

 

これも、戦争という超重要事項を遂行する以上、きちんと伝えるべきでしょう。

「部下は分かっていると思ったんだもん」

なんて言い訳は通じない世界ですからねえ。。。

 

そんな感じで、作戦レベルでは平凡?と評価されていました。読んでみると、確かにそうだな、と思うことがそれなりにありました。

 

最後に、戦術レベルですが、こちらは「?」です。

なぜか、戦術レベルの指揮をする時代には戦争がなく、戦争が始まったころにはすでに偉くなっていたからです。ですからここは未知数ですね。

 

 

このような大きな評価軸を持ちつつ、山本五十六が生まれてから死ぬまでの人柄、そして戦略眼に着目して書かれている本です。

 

私は山本五十六が好きなのでマンガとか映画とか見たりします。

この本では、非常にフラットな目線で山本五十六を見ているかなあ、という印象を受けました。

*若干、山本五十六に好意的な気がしなくもないですが、、、

 

いずれにせよ、「軍人」としての評価は、この1冊を読んだだけですが、非常に公平な目線で見ていると思います。

証拠を集めて、その証拠の正しさを確認して、事実かどうかをきちんと評価しています。

最後にいっぱいついている参考文献リストがそれを物語っているのではないでしょうか。

 

そのうえで、当時の軍人として、考えた場合の指揮は有能だったのかどうかも、非常に公平です。

あとからだったら戦争にいろいろ文句もつけられます。

しかし、その最前線にいて、わからないことも多い中で、

 

「そんな状況だったら人間こんなもんだよね」

 

という目線から見ている部分が結構あるので、良い見方だなあ、と思いました。

 

最後に、このように、戦略目線で物事を考えたら有能な人間を、現場のトップともいうべき連合艦隊司令長官に配置していたのが、なんだか悲しいなあ、と思いました。

 

この山本五十六が、戦略眼を発揮できる、政治の舞台にもっと長くいたら、日本も変わっていたかもしれません。

テロとかも当時あったので、殺されていたかもしれません。

 

分かりませんが、日本にもそんな有能マンがいたことは、それなりに喜ばしいことだと思っています。

そんなところで締めたいと思います。

 

 

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おわり。

あでぃおす。