ということで、
ハイデガー「存在と時間」を解き明かす
池田喬 著
NHK Books 出版
ハイデガー 『存在と時間』を解き明かす (NHKブックス No.1270 1270) [ 池田 喬 ] 価格:1,870円 |
について書いていきたいと思います。
ハイデガーというのは、割と最近の哲学者です。ドイツの人です。僕はそういうのに興味があったので知っていましたが、興味がなかったら知らないんじゃないか?と思っています。
もしかしたら高校の倫理とかで勉強するのかもしれません。
「存在とは何か」
という疑問に答えようとした、哲学者です。
哲学!って感じの出発点ですよね。普段あんまり気にしていない、存在する、ということは、果たして一体どういうことなのかを考えよう、というのですから、まさに初期の哲学!って感じがしました。
正直内容についてはあまり書けません。
正直まだよく分かっていません笑・
とりあえず、
「存在とは何か」
という質問に対して、まず、存在するとはどういうことなのか? と考えます。
答えとしては、
・全ては関係性の中に存在している
と答えます。
僕が今使っているこのパソコンも、元をたどればただのプラスチックの箱とCPUとかHDDとかそういう部品との関係で出来上がっています。
そのプラスチックの箱も、元をたどればなんかよく分からない素材でできてて、それはどっかの国で作られて加工されたものです。
このようにあるもの1つ取ってみても、すごく色々なものと関係しています。
その関係性を語ることなしに、存在について語ることはできないので、
「すべての存在は関係性の中で存在している」
という答えになるのです。
こんな感じで存在についての定義がされます。
読んでて思いましたが、
「哲学者ってやべえな」
と思いました。
存在するとはどういうことか、についてこんなに悩めるんですから。
しかも、何言ってるのかよく分からないし…
でも、よく読んでみたらすげえ議論が展開されていたりします。
意味不明です。
ちなみに、ハイデガーは、人間のことを、
「現存在」
と呼んでいます。
なんやねんそれ、とか思いますが、わざわざ人間を「現存在」と呼んで読者をややこしくさせることにも意味があるのです。
簡単に言うと、先入観をなくすためです。
人が「人間」と聞くと、各々の解釈で人間を想像しますよね。
その、各々の解釈で人間が想像されることで、統一感がなくなることを嫌ったんです。
だから、現存在とかいう、なんかよく分からない名前を付けて
「なんやねんそれ」
と思わせて、
「こういう意味だよ」
と理解させて、理解を統一してから話を始めたかった、ということのようです。
そんな感じで、すっげえ深いところまで考えているんだなあ、ということがよく分かる本でした。
難しい、と書いていますが、ちょっとふわふわしながら読んでいっても、最終的に何を言っているかは分かる、という本になっていますので、
ハイデガーについて多少興味がある人は、この辺の入門書から読み始めるのはいかがでしょうか。
おわり
あでぃおす。
ハイデガー 『存在と時間』を解き明かす (NHKブックス No.1270 1270) [ 池田 喬 ] 価格:1,870円 |