今回は、太宰治著
「人間失格」
価格:314円 |
について書いていきたいと思います。
なかなかえぐい本でした。
太宰治本人がモチーフになった小説、ということらしいですが、内面描写がなかなかにえぐいです。
そして、何よりも「ダメ人間」と言いたくなるように書かれています。
ひどいっすよ。突然女性を裏切るし、親に金借りて遊びまくるし、酒におぼれるし、浮気はするし、、、
まあ、なかなかにひどいことをしておりました。
そんな男の小説ですが、まあ、正直、
「やらないけれど、気持ちは分かる」
っていう内面描写が結構あるのが、この小説の最大の魅力ではないでしょうか。
僕も当然、心に弱い部分がありますし、対人関係において
「怖い」「嫌われたかな?」
なんて思う場面は、生きてきてありました。
なんか、そういう部分がすごく細かく書かれているんです。
人に悪く思われないように、自分を偽ったりだとか、そういうことをしている場面なんかは、
「分かるわあ」
と思っていました。
そういう場面がちょくちょくある反面、「さすがに理解できん」、という場面もあります。
僕には仕送りがつきたからといって女性のところに行って
いわゆる「ヒモ」になろうとは思いませんし、、、
つーかできねーし、、、
文庫で200ページもない本なので、そうですね、3時間くらいで読み終わりました。
小説はすらすら読めるものです。
しかしやはり、少し古い小説なので、日本語がどうしても古く読みづらい部分がありました。語尾とか…
ですが、内面描写は今の時代でもレベルが高いな、と思った良質な小説でした。
内容はともかく…
太宰治は「走れメロス」しか読んだことがありませんでしたが、その次?に有名な人間失格を読めてよかったです。
おわり
アディオス
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