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書評:GIVE&TAKE アダム・グラント著 日本人的にはうれしい1冊

今週のお題「最近おもしろかった本」

 


さて、今回はアダム・グラント著 GIVE AND TAKEについて書いて行きたいと思います。

 

 

この本では、ギバー(与える人)が実はすげえ成功するぜ、ということを書いています。

利他的な人ほど成功する、ということです、

 

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 [ アダム・グラント ]

価格:1,980円
(2022/10/13 08:01時点)
感想(20件)

 

皆さんの中のいわゆる億万長者のイメージとは違うのではないでしょうか。ギバーの反対であるテイカー(受け取る人)が、比較的成功するイメージがあるように思います。

そりゃ、与えるより受け取る方が儲けられそうですよね。

 

でもそれは逆なんだ、ということを言っている本です。

 

さあ、日本人の皆さん、皆さんは思いやりのある優しい人だと思います。昔から滅私奉公と呼ばれるギバーぶりを発揮している日本人にとって、非常に勇気をもらえる本であると思っています。

 

簡単に本の内容を説明します。

この本では、人を以下のように3つに分けます。

  1. イカ

    1. 与えるより受け取ることが多い人
  2. ギバー

    1. 相手が利益を得られるようにする人
  3. マッチャー

    1. ギバーとテイカーの中間で、5分5分の精神の人

    という感じになっています。

 

すごく簡潔に結論を言うと、

 

「ギバーは短期的には損をするが、その損によって相手に利益を与える為、有益な人とのつながりが得られて、結果としてそこから利益が得られる。それもかなり大きく」

ということです。

 

考えてみれば当たり前ですね。相手の利益を考えてくれる人とは、友達になりたいですし、その人との関係は長く続きます。

そして、「恩返し」をしたくなります。それが無償の行為であればなおさらです。

 

仕事に置き換えてみると、こんなギバーが最高です。

「チームの利益、会社の利益のために貢献し続ける人」

ですね。こういう人がいると、組織としてうまくいきます。

 

また、ギバーは基本的に相手を信頼しているので、それが結果としてその人の成長を促すなど、一石二鳥の効果もあります。

 

 

 

そして、こんな世界になったらいいなと、思って仕方がない世界が作られるかもしれません。

 

というのも、ギバーだらけのコミュニティが存在すると、その中では、テイカーもギバーとして振る舞わなくてはいけなくなるのです。

 

ギバーだらけのコミュニティにとって、一番すごいことは、

「最も多くのものを与えた人」です。

これが名誉に当たります。

まあ、ギバーはそんなことは考えていないと思いますが、、、

 

イカーにとって、めちゃくちゃいい環境ですね。みんなが与えてくれるのですから。でも、テイカーにとって最も欲しいものはその世界では得られません。

最も欲しいもの、それは「名誉」です。承認欲求とでも言い換えられそうです。

 

この場における名誉は最も多く得た人ではなく、最も多くを与えた人なので、テイカーは与えなければ、名誉は得られません。

 

その仕組みによって、テイカーもギバー的なふるまいをするのです。

 

 

こんな、真の意味での「やさしい世界」が生まれたらと、本当に思ってなりません。

 

こんな本がこの世に出たことによって、より「やさしい世界」が近づくことを祈るのみです。

 

さて、ここで終わりと行きたいところですが、最後に1点注意事項が…

それは、自己犠牲はしすぎないでください、ということです。そうすると持続的にギバーとして振る舞えなくなるので、自分にできうる範囲内でやる、ある種冷静さを持っておかなければなりません。

 

 

それをもって、みんなでやさしい世界をつくっていきたいものです。

 

 

終わり

あでぃおす

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