さて、今日はポール・ナース著
「WHAT IS LIFE?生命とは何か」
について書いていきたいと思います。
もう思いっきりざっくりいうと、
生物を、
- 細胞
- 遺伝子
- 自然淘汰による進化
- 化学としての生命
- 情報としての生命
という5つの段階で説明している本。
生命のある種最小単位である細胞
情報を伝え続ける遺伝子、という仕組み
自然淘汰により、より生存・増殖に適したものが生き残っていく自然淘汰の仕組み
化学の知見で説明できる生命、情報を保持し、次の世代に情報を伝えていく仕組み
この5つの仕組みで生命とは?を説明している。
難しい言葉はほとんど出てこない、簡単な文章で書いてある本でした。
中学、高校くらいの生物の知識があれば理解できるような内容になっていました。
結果、「生命とはなにか?」ということに対して、明快に「こう!」という答えは無かった(と思っている)が、筆者としてはこう答えたいのかな?
「素晴らしいもの」
だと笑。
特に人間に関しては、やはり特別扱いしたくなるようで…
人間の脳みそほど、世界を理解しているものは地球上においてはおそらくないだろう、ということを書いている。
これは確かにそうだと思う。
他には、人間ってものも分解して分解していけば、非常に単純な仕組みで説明できるんだ、ということを知ると、
「人間ってものも大したことないな」
という気がします。
なんか、生きているとすげえ大切な事とか、やらなきゃいけない仕事とか、そういう切羽詰まったもある気がしますけれども、実はないような気もします。
だって、全部が化学とか物理とかで説明できるちょっとした電子の移動だったりするのが、ちょっと複雑になっただけと考えると、
「まあそんなに深刻に考えることでもないか」
という気がしますから。
そんな感じで、生命について知ると、いい意味で心が軽くなる作用が得られるんじゃないでしょうか。
ちょっと生物の勉強になりますし、1700円はちと高い気もしますが、お金に余裕のある方は買ってみては?直接的ではなく、化学とか生物とかの力で、ちょっと心が軽くなります。
個人的には、理系的な感じで、なんか楽に生きていてもいいよ、と言われると、本当にそうなんだろうなあ、と思うことが多いので、こういう本は好きですね。
おわり、
あでぃおす。