さて、本日は
日本電産流「V字回復経営」の教科書
川勝宣昭著
について書いていきたいと思います。
前回に引き続き、一言要約という形で進めていきたいと思います!
要約すると
「きちんとした営業の戦略をたてて」「それを現場に徹底」
この2つをやればよい、ということです。
それが、この本で書かれている核心です。
まあ、できてりゃ苦労しねえわ!、という要約になってしまいました笑。
まずは、営業の戦略ですね。
この本で紹介されている戦略の基本は、「パレート図」です。
を上手に使いこなしなさい、って感じですかね。すごくおおざっぱに言うと。
こんな感じで、棒グラフと、その割合を簡単に見れる図です。
売上高と、どの企業が売り上げの上位を占めていて、どれくらいの割合かをを見ることが出来ます。
これを組み合わせることで、1個の視点だけではなく、複数の視点で分析できます。
そして初めて、対処するべきポイントが見えてくる、といった感じです。
本の最初に紹介されていたパレート図の使い方は
太客と細客を見分ける
ことになります。
こういうパレート図を中心とした営業の問題点、注力ポイントのあぶり出し方法が書かれています。
機械部品を売っているメーカーなんかは、
もうこれそのまま使ったらいいんじゃないの?
と言いたくなります。
そして、「それを現場に徹底」の方ですね。
簡単に言えば、
「速いフォロー体制」
と
「インセンティブの付与」
でそれを達成しています。
早いフォロー体制ですがこれは、
通常の報告会が月次で行われているとするならば、週次にする、
というものです。
フォローの回数を増やして、目標未達を防ぐ、という形です。
会議の回数は増えますが、これによって未達を防ぐ、何よりもそれを優先しよう、という考え方です。
たしかに、月1回の報告だったら、報告の分量も多いし、何も進まず1か月たっちゃったなんてこともありそうな話ですから、こういうことを防ぐためにも有効です。
そして、インセンティブの付与ですね。
いわゆる機能別組織(営業部隊、工場、研究開発etc)などは、それぞれの目標があるので、いがみ合ったりします。
これを同じ方向性を向かせるように、予算や目標を調整する、というのがこちらですね。
あくまで利益の最大化を目指して、工場であればコストダウン、営業であれば売上最大化、研究であれば売れる製品の開発、というように、全員が利益に向けて頑張る組織を作るために、という感じですね。
コストダウンにおいては、こちらも1日当たりで考えるのを、時間当たりで考えたりするのも重要だったりします。
んで、これを達成するのに、経営者がめっちゃ大事、という話で締めくくられています。
要は経営者が本気じゃないと、部下はついてこないよ、という話です。
最後は全然論理的ではないですが、まあこれも、企業文化という巨大な壁に立ち向かうには必要ということです。
すごく読みやすい文体だったので、すらすらっと読めますよ~
おわり
あでぃおす。
ちなみに、経営の基本を勉強するには、分厚いですが読みやすい文体で書かれている、
世界標準の経営理論:入山章栄著
もお勧めですよ~