現代人の多くが「なぜかいつも疲れている」と感じています。
本書『休養学』は、その原因を科学的に解明し
最適な休養法 を提案する一冊です。
本記事では
本書の概要と重要なポイントを紹介しながら
読者が実践できる「攻めの休養法」について解説します。
書籍の基本情報
- タイトル:休養学:あなたを疲れから救う
- 著者:片野秀樹
- 出版年:2024年
- ジャンル:健康・ライフスタイル
あらすじ – なぜ休養が重要なのか?
本書は
休養が単なる「休むこと」ではなく
「戦略的に行うべきもの」
であることを強調しています。
特に日本人の約8割が疲れを感じており
休み方が下手なのでは?という点を指摘。
労働時間がOECD平均並みでも疲労感が強いのは
適切な休養を取れていないためです。
この本では
疲労の正体やストレスの影響を解説し
7種類の休養スタイルを提案。
これらを組み合わせることで
より効率的に疲労を回復できると述べています。
主要テーマと見どころ
1. 疲労の正体とその影響
- 疲労は活動能力の減衰であり、単に「寝れば治る」というものではない。
- 5つのストレッサー(物理的・化学的・心理的・生物学的・社会的)が影響。
- コーヒーやエナジードリンクで「疲労感をマスキング」してばかりはNG。
2. 休養の7つのタイプ
本書では休養を 「生理的」「心理的」「社会的」 の3ジャンルに分類し、それぞれに最適な休養法を提案しています。
✅ 生理的休養(身体を整える)
- 休息タイプ:睡眠・休憩(惰性での休憩はNG)
- 運動タイプ:軽い運動・入浴(血流促進)
- 栄養タイプ:バランスの取れた食事やファスティング
✅ 心理的休養(メンタルケア)
- 親交タイプ:家族や友人との交流
- 娯楽タイプ:映画・音楽などを楽しむ
- 創造タイプ:創作活動(絵・作曲など)
✅ 社会的休養(環境を変える)
- 転換タイプ:旅行・模様替えでリフレッシュ
3. 休養は「攻める」ことも重要
- ただ休むだけでは不十分 で、活力を与える時間 も必要。
- 「適度な負荷」をかけると基礎能力が向上し、疲れにくくなる。
- 休養は楽しむことが重要 で、義務的に行うと効果が下がる。
4. 「眠るだけ」は休養にならない
- 睡眠は重要だが、それだけでは疲労は回復しない。
- 昼寝は15分程度が最適 で、長すぎると逆効果。
- 休養の7タイプをバランスよく取り入れることがカギ。
5. 休養の考え方を変える
- 「仕事が終わったら休む」ではなく「休みを先に決め、そこまで頑張る」 発想が重要。
- 未来の疲れを予測し、事前に休んでおく ことで、生産性向上にもつながる。
- スキマ時間を活用し、ダラダラとスマホを見るのを控えることもポイント。
感想と評価
最近、特に疲れが取れずに困っていました。
そして。いざ休みの日やまとまった時間があったとしても、
何をやればいいのかわからない状態でした。
つまり、休みたくても休めないというか
「何をして休んだらいいのか分からない」
という感覚です。
そんな時に改めて休み方の整理が出来たので
個人的には助かりました。
前半部分は、生物学的といいますか
体の仕組みみたいなところの話があるので
難しいと感じる部分がありました。
この辺はある程度ふわっと理解をしておいて
後半の具体的な休み方を、しっかりを取り入れるということが重要なように思います。理解するよりも、実践の方が今の僕にとっては大事なので、実践で取り入れていきたいと思います。
まとめとおすすめポイント
『休養学』は、疲れていて、何をして休んだらいいか分からない現代人にとって必読の一冊です。特に、以下のような方におすすめです。
🔸 いつも疲れていると感じる人
🔸 休んでいるのに疲れが取れない人
🔸 仕事と休養のバランスを改善したい人
本書のアドバイスを取り入れることで、より効率的な休養が可能になり、疲れにくい生活を実現できるでしょう。