齢31年。
少し人生経験が足りない気もするが、それでも読んでよかった本たちがある。
彼らを紹介していきたい。
というか、私なりに整理しておきたい。
ということで、上から順によかった順です。
1.これからの正義の話をしよう マイケル・サンデル
マイケル・サンデルによる哲学的な著作。
正義や公平の問題を、具体的な事例を交えながら解説しており、現代社会における道徳的ジレンマにどう向き合うべきかを問う一冊。
難しいテーマながらも分かりやすい言葉で書かれており、自分自身の倫理観を見つめ直すきっかけにもなる。
が、難しい。2回くらい読んで、ようやく理解出来てきた感覚がある。
よく「正義は勝者が作る」なんて言うことがあるが、そもそも正義ってなんだ、正しいってなんだ、もうわかんねえ。みたいな気持ちになる本。
色々なことが分からなくなった結果
「別に正しい選択なんてものがあるわけではない」
と思いいたる。
結果、いったん仕事を辞めてみた。
そのきっかけの1つになった本。
2.DEATH 「死」とは何か
イェール大学教授シェリー・ケーガンによる「死」をテーマにした哲学的考察。
死がもたらす不安や恐れにどう向き合い、「死」という現象をいろいろな方向から考える。
死について考えると、結局「どう生きるか」が問題になる。
「いつか来る死」を前提に、「生きること」を考えなければいけない。
「死」の講義なのか「生」の講義なのかよく分からない。
ちょうど祖父母の死の時期に読んだこともあって、個人的に深く印象に残っている。
なんか、すげー難しい話をするのかなと思いきや、割と単純に「死」と向き合っていて、「死」が単純すぎて逆に拍子抜けした感もあった。
が、2回目読んだ時、めっちゃ整理されてて分かりやすいわ、と思った。
「もう少しちゃんと生きておかないと後悔しそうだな」
「ダラダラ生きてると死ぬとき後悔しそうだな」と思えた。
3.愛するということ
エーリッヒ・フロムの名著。
「愛」を単なる感情ではなく、成長させるスキルとして捉える。
自己愛や人間関係を豊かにするための実践的なアドバイスとともに、愛の本質に迫る。
人間関係の考え方を少し変えることができたかなあ。
簡単に言うと、「見返りを求めない」こと。
これをより意識的にできるようになった。
「愛」とは、無償で何かをその人に提供し、それに満足すること。
確かになあ、と思いました。
意外とそれってできてなかったりするんよね。
「なんやねんあいつ、前は私が○○してやったのに」
という感情がけっこうあったが、無くせた。
年齢のせいもあるかもしれないが、人間関係の悩みを楽にしてくれた本。
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4.幸福とは何か?長谷川宏
古代はソクラテスからアラン、ラッセルまでの哲学者たちが考えてきた「幸福論」を分かりやすく整理した本。
人生に悩むとき、大体考えるのが
「自分にとっての幸せってなんだ?」
過去の哲学者たちが出した答えを知ることは、色々と役に立った。
何より、当たり前だが時代の影響をものすごく受けている、ということが個人的には衝撃の発見。
昭和と平成でも価値観の違いが比較されることがあるが、それを人類史にまでスケールアップした感じ。
大きく考えることで、今の違いが逆に良く見えてくる。
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まとめ
こんな感じです。
他にも「嫌われる勇気」とか脳科学系の本とかもあるけど、やっぱり哲学系の方が「名著だなあ」という感じがしたので、そっち系をまとめました。
もしなやみがあって時間があるなら、ゆっくりと急がず読むことをおすすめします。
難しいし、長いから、あんまり急いで読んでも意味無いです。
読んでは考え、考えては読む。
それくらいがちょう良いように思います。