さて本日は、
お酒の経済学
都留 康 著
について、
一言要約、という形で書いていきたいと思います。
一言で要約すると、
「昭和を見れば、今の日本の酒事情が分かる」
といったところです。
- 日本酒
- ビール
- ウイスキー
- 焼酎
について書かれている本ですが、それぞれについても一言ずつ書いていきましょうか
日本酒
「新規免許を発行して業界を活性化しよう」
皆さんも知っているかと思いますが、日本酒は売れなくなってきています。
ですが、吟醸酒や純米酒といった高級志向の品は売れていますし、輸出も盛んです。
獺祭なんかが有名ですね。
また、地元志向・伝統志向が強くなってきているのも、特徴的ですね。
新規参入が現在認められていないので、クラフトビールのように新規参入を許可すれば、もっと業界が発展するような気がしますね。
ビール
「クラフトビールが盛り上がってますわ」
昔から、アサヒ・サッポロ・キリン+サントリーが強い。
そこにクラフトビールが入ってきて、紆余曲折しながらも、現在はブームになってきて、市場自体を活性化させているような状況。
良い感じですね。
また、「のどごし生」や「本麒麟」的なその他醸造酒、みたいなやつは、日本の酒税法の特徴から生まれたもので、海外では存在しないそうな。
ウィスキー
「日本は5大ウイスキーのうちの1つ」
5大ウィスキーは
ウィスキーは難しいんです。商売としては…
貯蔵期間が3年と長く、その間に儲けが出ないからです。
新規参入のリスクが大きいのです。
それでも、鳥井信治郎や竹鶴正孝が、5大ウィスキーに数えられるまで、頑張って成長させた、という、素晴らしい歴史があります。
焼酎
「過去に何度もブームを起こし、日本酒よりも飲まれる酒へ」
過去に3回ブームがあったそうな。
薩摩白波がバカ売れ。
いいちこのバカ売れ
黒霧島のバカ売れ
技術開発や首都圏への攻勢など、様々な企業努力が感じられました。
黒霧島は、イモの病気で、生産中止になるかも、みたいですね…
まとめましょう!!
それぞれの酒の今後の展望みたいなことも書かれていましたが、私見を述べると、今後酒というものがバカ売れするのは難しいでしょう。
理由は2つ
- 人口減少
- 健康意識の高まり
この状況では、アルコールの消費自体が減りますから、仕方が無いと思います。
その中で、酒の存在意義は、
「人の輪を醸す」
ことに尽きると思います。
量を消費させるのではなく、
「人と人の間に酒があると、なんかいい」
こんな状況を作るためにどうしたらいいのか、考えていけばいいような気がします。
話がそれましたが、ざっくり、今の日本で飲まれている酒がどういう経緯でこんな感じになっているのかを知るには、読みやすくて非常に良い本でした。
黒霧島とかいいちことか、あの辺が有名な理由とかもしれますよ笑
おわり
あでぃおす。