現代の広告と言えばWeb広告
そのWeb広告の運用効率を最大化させる
Webマーケティングの重要性は
どんどん高まっています。
その中でWebマーケティングを
「基礎(ファンダメンタルズ)」と
「技術(テクニカル)」に分け
理解しようとする一冊がありました。
個人的に久々の「アタリ」本でした。
今回は、この本の概要と魅力を深掘りしながら紹介します。
本のタイトルと著者
- タイトル『ファンダメンタルズ×テクニカル マーケティング Webマーケティングの成果を最大化する83の方法』
- 著者:木下 勝寿
- 出版社:実業之日本社
- ページ数:320ページ
- 出版日:2022/4/28
本書の概要
本書では、以下の2つのマーケティングアプローチが
柱となっています
- ファンダメンタルズ(基礎)
- 顧客の感情や行動を理解し、「誰に」「何を」「どう伝えるか」を設計する部分
- いわゆる従来のマーケティングの部分
- テクニカル(技術)
- データ分析や広告運用を駆使し、効率的に成果を上げる部分
- 広告運用の実務的な部分
この2つをバランスよく組み合わせることで、
現代の激しい競争環境に対応できる
マーケティング戦略を構築します。
本書の構成
第1部:ファンダメンタルズ
本書の第1部では
「マーケティングの基礎:ファンダメンタルズ」
の部分を掘り下げています。
前提条件として「リアルとネットの違い」で
大きく状況が変わっていることが挙げられています。
「ネットの競争は、質・価格・スピードで世界一のレベルが求められる」
このような状況はWebが普及する前には
考えられなかったことです。
これに対応するためには、次のようなリサーチが欠かせません。
- 顧客インタビューで直接声を聞く
- 生の声を参考にしながら、SNSやレビューサイトからの意見を収集する。
こうしたリサーチによって、
徹底的なユーザー起点で
「この商品でしか伝えられない独自の価値(USP)」
を明確化し、
世界で唯一のポジションを確立することができます。
こうして初めて、戦場に立つことができるのです。
第2部:テクニカルマーケティングの極意
第2部では、マーケティング施策を効率化するための
「テクニカル」な手法を学べます。
データが可視化された今、
広告やランディングページ(LP)の改善ポイントが
明確にデータとして見ることができます。
ただし、その分析手法が間違っている場合が多い。
例えば、LPにおいては、
以下の点を参考にしながら考えることが
重要だと述べられています。
- なぜ目についたのか?
- なぜクリックしたのか?
- なぜ購入に至ったのか?
これらを深く分析し、改善を繰り返す重要性が強調されています。
そして、これを自分の言葉で説明できるまで、自分の中に落とし込みます。
さらに、KPI(重要業績評価指標)の設定や
広告費用対効果(ROAS)の計測方法など、
具体的な数値目標の立て方も詳しく解説されています。
第3部:これからのマーケター像とブランド戦略
最後の第3部では、「未来のマーケター像」について語られています。
本書の著者が強調するのは、以下の5つのスキル
- 一言一句にこだわる
- システムバグに至るまで様々な要因を探る
- 時代の変化についていく
- マネジメントスキル
- 何か自分だけの秀でたスキルを持て
です。広告を最大限に有効活用することで
「それが欲しい」消費者に届けることができ、
結果として多くの人の役に立てる、
という意識も重要です。
本書の魅力とおすすめポイント
- 初心者からプロまで学べる内容の深さ
- マーケティングの基礎と最新技術のバランスが取れており、どのレベルの読者でも学びがあります。
- 具体的な事例が豊富
- リサーチ方法や広告改善のポイントなど、すぐに実践できるノウハウが満載です。
こんな人におすすめ
- Webマーケティングをしっかり学びたい初心者。
- 初心者向けでは物足りない人
まとめ
『ファンダメンタルズ×テクニカルマーケティング』は、
マーケティングの基礎と技術を融合させた
戦略的アプローチを提案する必読書です。
この本を手に取ることで、
競争が激化する市場での成功に向けた
新たなヒントを得られることでしょう。
ぜひ一度読んでみて、
あなたのマーケティングに活かしてみてください!