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派遣社員とりのすけの「てきとうに生きてる記録」。書評・副業・どうでもいい話など、てきとーに続けられる話をまとめてます。

【映画レビュー】沈黙の艦隊 北極海大海戦|13分で心奪われた、原作圧縮の衝撃【大沢たかお×Amazon配信】

 

 

先日、映画「沈黙の艦隊 北極海大海戦」を鑑賞してきました。

見終わった後の率直な感想は、沈黙の艦隊がどうこうより「やっぱり映画ってすごい」ということにつきました!
ネタバレもしますので、気にしない方はぜひご覧ください!

驚異的な圧縮力に脱帽

原作でいうと、おそらく11巻から23巻くらいまでの膨大な内容を、わずか2時間の映画にまとめているんですよね。
そもそも、家庭はどうあれ、これをよくやり遂げたなと、映画監督ってすげえなと、いまさらながら感心しました。

 

もちろん、見ていて「ここは短いな」「ここは重点的に描いているな」という取捨選択は感じられます。
でも、それでも映画というフォーマットの力を改めて実感させられました。
構成力や脚本力が問われる難しい仕事だったと思います。

映画監督の気持ちが全く分かりません。


膨大な内容を2時間にまとめる作業は想像を絶する大変さでしょう。
当然、「原作と違う」という批判も出てくるでしょうけど、それを求めるのは正直厳しいだろうなと。
作り手側の目線から見ると、本当に大変だなと思いました。ようやるわと。
普段動画編集をしている部分もあって、映像作品を作る苦労が余計に理解できて、制作陣の努力が身に染みて感じられるんです。

ストーリーの巧みな流れ

映画の構成は、まず北極海の戦いから始まり、そこから総選挙の話、最後にニューヨーク沖の海戦をしてニューヨークに到着するという流れです。
この3つの大きな山場をどう描くかが、この映画の成否を分けるポイントだったと思います。
ぶっちゃけ、ニューヨーク沖海戦はやらないだろうなと思ってみてたので、最後のほうは「やるんかい!」というツッコミが僕の頭にあって、あまり集中できませんでした笑

 

冒頭に戻ると、北極海の戦いのシーンは秀逸でした。
原作で重要な場面はしっかりと押さえつつ、映画だからこそ映像美を追求したい部分もきちんと用意されていました。
オーロラのシーンとかはやっぱり映画だからこそって感じですよね。

 



それでいて、話が込み入ってて一般観客がついていけなくなりそうなところは、うまくカットして整理していました。

このバランス感覚は本当によくできているなと感じました。僕じゃ無理だ…

 

正直なところ、映画が純粋に楽しかったというより、「すごく作り込まれているな」というのを強く感じた作品でしたね。
エンターテインメントとしての面白さより、技術的な完成度の高さに目がいってしまった感じです。
まあ、話の筋はほぼ知ってますし笑。

人間ドラマの物足りなさ

ただ、もうちょっと改善の余地みたいなのをどうしても考えてしまいます。
人間ドラマ感が薄いというか、ただストーリーをこなしましたみたいな印象になってしまっていました。
特に選挙のシーン。政府側の描写があまりうまくできていないなと感じました。政治の駆け引きや、登場人物たちの葛藤をもっと深く描けていれば、単なる軍事アクション映画を超えた作品になったのではないでしょうか。

まあ、時間もあるんで難しいとは思うのですが…。

 

一方で、米軍のシーウルフのアメリカ人兄弟(ノーマン・キング・ベイツとノーマン・アレキサンダー・ベイツ)が出てくるシーンは、泣きそうになるくらい個人的には感動しました。最近涙もろいです。


この兄弟のエピソードは少ないものの、映像を見ているとつい泣きそうになります。
だからこそ、他の部分とのこの温度差が惜しいんですよね。

 

だからこそ、選挙のシーンなんかも、もうちょっと観客を感動させるように演出できなかったのかなと思います。
まあ、これは難しいんでしょうけど。
特に最近は政治がいろいろあって、現実の政治にもエンターテインメントとして興味深い部分があるじゃないですか。
そういう要素をうまく物語に取り込んで表現できていたら良かったなと思ったんですが、時間の制約もあるし、選挙だけでも2時間の映画が作れそうなくらいの濃密なテーマですからね。
限られた尺の中で全てを描き切るのは無理があるのかもしれません。

大胆な後半の展開

後半のニューヨーク沖海戦は、原作に比べるとかなり省略されているなという感じでした。でもそれも含めて、「あそこまで一気にやるんだ」と思いながら後半は見ていました。

正直、てっきりニューヨーク沖海戦は漫画でも5巻くらいは割いているはずです。
なのにニューヨーク到着までを描き切ったのには驚きました。

そこまでまとめたということは、次回作を見据えているような感じすらしましたね。

続編があるのか、それともここで完結なのか、気になるところです。

総評:技術力は一級品、あとは情熱を

原作の壮大なスケールを2時間に凝縮した構成力は本当に見事でした。

限られた時間の中で、物語の核心部分を外さずに描き切った脚本の力は評価すべきだと思います。

ただ、人間ドラマの部分でもう一押しあれば、もっと心に残る作品になったのではないかと感じます。

技術的な完成度は高いのに、観客の心を揺さぶる情熱的な何かが少し足りなかった印象です。

それでも、この難題に挑戦した制作陣の情熱と技術力には、心から敬意を表したいと思います。
原作ファンも、初めて「沈黙の艦隊」に触れる人も、それぞれの視点で楽しめる作品に仕上がっているのではないでしょうか。

 

 

 

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