とりのすけ_てきとう人間が頑張って生きてます

派遣社員とりのすけの「てきとうに生きてる記録」。書評・副業・どうでもいい話など、てきとーに続けられる話をまとめてます。

原作を知っていると映画に入り込めない問題【沈黙の艦隊で気づいた実写化の壁】

 

 

沈黙の艦隊』を映画館で観てきました。
映像も迫力があって楽しめたのですが、原作漫画を読んでいたせいで完全には映画の世界に没入できなかったんです。

今回は、原作ファンが実写映画を観るときに直面する「映画に入り込めない問題」について考えてみました。

原作を知っていると映画に集中できない理由

違いばかりに目がいってしまう

映画を観ている最中、こんなことを考えている自分に気づきました:

  • 「あれ、この登場人物は原作には出てこなかったな」
  • 「このシーン、原作だと展開が違うぞ」
  • 「ここのセリフ、原作ではもっと重要な意味があったのに」
  • 「この設定変更、なんでだろう?」

本来なら「次どうなるんだ!」とハラハラすべき場面なのに、頭の中では原作との比較をしてしまっているんですよね。

結末を知っているとハラハラしきれない

原作を読んでいるということは、物語の結末やキーとなる展開を既に知っている状態です。

もちろん映画は巧みに作られていて、原作を知っていても楽しめる工夫はされています。それでも:

  • 「この伏線、結局こうなるんだよな」
  • 「ここで緊張感を出してるけど、結果は知ってる」
  • 「サプライズ演出だけど、予想できちゃう」

という具合に、初見の人が味わえる純粋な驚きや緊張感を100%は感じられないんです。

「実写化」という事実が常に意識に残る

アニメ化と違って、実写化には独特の「壁」があります:

俳優の顔が見える

  • 「この俳優、原作のイメージと違うな」
  • 「演技は上手いけど、キャラクターとズレてる気がする」
  • 「あ、この人、別の作品でも観たな」

現実の制約が見える

  • 「この戦闘シーン、CG感が強いな」
  • 「原作だともっとスケールが大きく感じたのに」
  • 「予算の都合で省略されたんだろうな」

こういったどうしても出てしまう「作り物感」のようなものが、物語への没入を妨げてしまうんですよね。

それでも『沈黙の艦隊』の映画は素晴らしかった

誤解してほしくないのですが、映画自体は非常に良かったです。

映画ならではの魅力

圧倒的な映像美

  • 潜水艦の内部のリアルな描写
  • オーロラのような漫画では味わえない映像美
  • 大画面で観る迫力

音響の素晴らしさ

  • ソナー音のリアリティ
  • 水中での爆発音
  • 緊迫感を高める音楽

俳優陣の熱演

  • 大沢たかおの海江田艦長役
  • 各キャラクターの演技力
  • 実写だからこその没入感

原作を知っているからこその楽しみ方も

実は、原作を知っているからこそ気づける別の楽しみ方もあります:

映像化の工夫を味わえる

  • 「このシーン、こう表現したのか!」
  • 「原作の名場面を映像でどう再現するか」
  • 「脚本の構成変更の意図が分かる」

原作との相違点を考察できる

  • 「なぜこの設定を変えたのか?」
  • 「時代背景の変化を反映している」
  • 「映画として最適化されている」

解決策:次は『国宝』を予備知識ゼロで観る

この経験から、次に観る映画は意図的に予備知識を入れずに観ようと決めました。せっかくなので人気の国宝を見に行こうかと…そろそろ空いてないかな…

『国宝』鑑賞計画

次に観る予定の映画『国宝』については:

  • 原作を読まない
  • 予告編も最小限しか観ない
  • ネタバレレビューを避ける
  • 「歌舞伎の映画」という情報だけで臨む

こうすることで:

  • 純粋な驚きを味わえる
  • キャラクターへの先入観がない
  • ストーリー展開に集中できる
  • 感情移入がしやすくなる

実写映画の理想的な鑑賞順序

経験から導き出したベストな鑑賞順序がこちら:

パターン1:映画ファースト派

  1. 映画を予備知識なしで鑑賞
  2. 感動や興奮が残っているうちに
  3. 原作を読んでさらに世界観を深める

パターン2:原作ファースト派

  1. 原作を読んで世界観を理解
  2. 時間を置いて記憶を薄める(半年〜1年)
  3. 「別物」として映画を楽しむ

パターン3:完全分離派

  • 原作は原作、映画は映画と完全に切り離して考える
  • 比較せず、それぞれの良さを味わう

原作ファンが映画を楽しむための心構え

どうしても原作を知った状態で映画を観る場合は、以下の心構えが役立ちます:

1. 「別物」として観る覚悟

映画は原作の再現ではなく、別の作品と割り切りましょう。僕はちょっと無理かな…

  • 映画には映画の尺の制約がある
  • 監督の解釈や演出が加わる
  • 時代背景が変われば設定も変わる

2. 映画ならではの表現を楽しむ

原作にない要素に注目:

  • 俳優の表情や演技の機微
  • 映像美や撮影技
  • 音楽や音響効果
  • カメラワークの工夫

実写化の「入り込めない問題」は贅沢な悩み?

考えてみれば、好きな作品が実写映画化されること自体が贅沢なことなんですよね。

原作を知っているからこその悩みであり、ある意味ではファンならではの特権的な視点とも言えます。

実写化に対する向き合い方

結局のところ: 原作は原作の良さがある

  • じっくり読み込める
  • 想像の余地が大きい
  • 自分のペースで楽しめる

映画は映画の良さがある

  • 映像と音響の迫力
  • 2時間で完結する体験
  • 大画面での没入感

両方を楽しめるのが最高なのではないでしょうか。

原作を知っている状態で映画を観るということ

今回『沈黙の艦隊』を観て気づいたこと:

  • 原作を知っていると違いばかりに目がいく
  • 結末を知っているとハラハラしきれない
  • それでも映画には映画の魅力がある
  • 知らないものは、せっかくなら知らない状態で予備知識ゼロで観てみたい
  • 「別物」として楽しむ心構えが大事

 

沈黙の艦隊』はもちろん原作を知っていても十分楽しめる映画でしたが、より純粋に作品世界に没入するなら、予備知識なしで観るのがベストだと感じました。

次に観る『国宝』では、この学びを活かして完全にまっさらな状態で映画館に臨もうと思います。

僕は別物として見るのはたぶん無理なので…笑

あなたは原作を読んでから映画を観る派ですか?

それとも映画を観てから原作を読む派ですか?

 

 

 

 

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