今回は、湯浅邦弘著
超入門「中国思想」
について書いていきたいと思います。
価格:770円 |
この本では
が取り上げられています
孔子は、仁義を唱えた人、中国思想の源流のような人です。
老子と荘子は、老荘思想として、現代でも使えそうな、「足るを知る」とか「自分が快適と思うことを快適と思え」とか、そういう思想です。
孫氏は、軍略で有名ですね。韓非子は、キングダムに出てくる李斯と同じ法家です。
この2人は組織論として、まとめられていました。
最後に鄒衍(すうえん)ですが、五行説という、「気」の思想の人です。
色々な人の思想が分かりやすくまとめられていて、非常に読みやすくって助かりました。
中国思想って、なんか似た名前の人が多くて、誰が何を言っているのかよく分からないので、いまいち勉強する気が起きなかったのですが、いい勉強になりました。
現代語で、簡単に解説してもらえたのが非常に良いと感じる本でした。
特に、墨子と、その仲間?である墨家の人たちの動きが非常に面白いと感じました。
孫氏とか、性善説とか、ふんわりと「こんなことだろうな」というのは知っていましたが、墨子に関しては知らなかったというのもあります。
まず、他者への愛ですね。これは、キリスト教にも通ずるものがあるなと思いました。
「近親者だけを愛してはいけない」
「周りのみんなを愛することで、平和な社会が訪れる」
という考え方です。
また、専守防衛、と書きましたが
「侵略戦争はいけない」
「ただし、守るものは守ろう」
という考え方をしています。
最強に面白いのは、この墨家の人たちは、
実際に戦争にも参加していることです。
口だけじゃなくて、手足も動かしている点が、非常にすごいというか、尊敬というか、これはなかなかできないことだな、と本を読んで思いました。
というわけで、この本でおおざっぱにいろいろなことを知れたので、
もうちょっと「墨子」と「墨家」について詳しく知りたくなりました。
勉強しよ。
おわり
あでぃおす。
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