勇気ある臆病者が一番かっけえ
マスターキートン13巻
についてレビューしていきたいと思います。
マスターキートンはどんなマンガ?
考古学者兼保険の調査員である平賀・キートン・太一が主人公のマンガです。
実はイギリス特殊空挺部隊(SAS)に所属していたこともあるサバイバルのスペシャリストでもあり、設定もりもりの主人公です。
この主人公が、昔からの夢である考古学者になりたいのだが、現実は講師に就職することすら厳しい…
仕方なく危険な業務もある保険の調査員をしながら、いろいろな事件を解決していく、という物語です。
今回は13巻「臆病者の島」について紹介したいと思います。
「臆病者の島」あらすじ
キートンとある若いSASの兵士と老人とケガした刑事が取り押さえられた。
ルーマニアのマフィアの3人に。
脱出しなければ刑事の命は危うい。
が、そこは引き潮にならないと対岸に行けない島。
そこで、SASの若者は「戦ったら勝てるよ!」と言う。
こちらには現役軍人と予備役の軍人がいるから。
しかし、キートンと老人は逆。「相手の戦力を見誤っている」と。
この老人が実は「アンゴラの白い豹」と呼ばれる英雄フォスター大佐。
この大佐は、こんなことを言う。
「俺が生き残れたのは臆病だったからだ。勇敢だった奴はみんな死んだよ」と。
そして、SASの若者は「勇敢」にも見張りを倒し、敵を倒そうとするが、すぐに捕まってしまう。
それを「アンゴラの白い豹」フォスター大佐とキートンが、何とかする話です。
冒頭に書いた「勇気ある臆病者」とはこの若者が反省して言ったセリフです。
感想~言葉がカッコよければいいってもんじゃない
私、このお話も大好きなんです。
なんか、「アンゴラの白い豹」とまで呼ばれた軍人が、自分のことを臆病呼ばわりしているところが、これが本当なんじゃないか、と思うからです。
というのも、なんかみんな、すごい耳障りのいいことばっかり言っている気がするんですよね。
なんか若くして成功した社長とか。かなりひがみが入っていますが笑。
なんか、世の中そうじゃねえだろう、と言いたい。
というか、僕がイケメンじゃないからなんですが、もっと
「泥臭くてダサい」けど「頑張る」みたいなやつが評価されてもいいんじゃねえか、
と思うんです。
あんまりこういう力技でどうにかする系が評価されない気がしていて…
この話はそういう考え方を肯定してくれているかのようで…
軍人=勇敢
というのは違う。本当の強さはそういう耳障りのいいところではなく
「臆病」「慎重」
みたいなところに現れるのではないか。
だから、
さらっと成功したらいい人生か、と言われると、人生の醍醐味ってそうじゃねえだろ、
みたいな感じに思うわけです。
そういう説をごり押ししていきたいです。
おわり
あでぃおす。