アリと巨象の戦いだ…
ておなじみ?の「カルーンの鷲」が登場する
マスターキートン8巻
についてレビューしていきたいと思います。
マスターキートンはどんなマンガ?
考古学者兼保険の調査員である平賀・キートン・太一が主人公のマンガです。
実はイギリス特殊空挺部隊(SAS)に所属していたこともあるサバイバルのスペシャリストでもあり、設定もりもりの主人公です。
この主人公が、昔からの夢である考古学者になりたいのだが、現実は講師に就職することすら厳しい…
仕方なく危険な業務もある保険の調査員をしながら、いろいろな事件を解決していく、という物語です。
今回は8巻について書いていきたいと思います。
たまにある長編です。「カルーンの鷲」のお話です。
「カルーンの鷲」あらすじ
この話は、イラクにスパイとして潜入したイギリス王室のノーフォーク公を救うべく、元SAS隊員であるキートンがイラクに潜入するところから始まります。
時代背景としては、イラクがクウェートに侵攻する時代です。非常にピリピリした状況であるわけですね。
そこで、人質にちょうど良いノーフォーク公を人質に捕まえるべく、イラク軍が動きます。
そこから何とか逃げる際に、ノーフォーク公が1人の若い軍人を車でひき殺してしまいます。
その軍人が、「カルーンの鷲」との異名を持つ、ラジー少将の息子だったのです!
このラジー少将、実は昔ヤバい作戦をして英雄になった人でした。
戦車戦で、味方40台中37台を殺して、相手陣地に侵入して戦果を挙げるという、成功した作戦なのか失敗した作戦なのか、よく分からん作戦をして有名になります。
息子を殺された怒りで、「カルーンの鷲」ラジー少将に追いかけられながら、何とか逃げる、というお話です。
感想~中東のことが分かりやすく知れるストーリーでした
この話は、ラジー少将がどうとかというより、中東の微妙な問題を浮き彫りにしてくれるお話でした。
クウェートの成り立ちとか、イランとの戦争とか、かなり浅い部分だとは思うのですが、多少知ることが出来ます。
そして、ラジー少将が言っていた
「アリと巨象の戦いだ」
というセリフが、すごく印象的でした。
リアルにそれぐらいの差があるのでしょう。
私は、2003年のイラク戦争が発生したとき、小学生でした。
当時、アメリカ含む多国籍軍とイラク軍で、話にならないレベル差があるんだな、というのはよく覚えています。
死者数のケタがマジで違う。
果たしてこれは戦争なのか?虐殺ではないのか?
そう言いたくなるレベルの差でした。
この戦争が正しいのかどうかなんて、私には分かりませんが、攻撃される立場としたら、たまったもんじゃねえな、とは思います。
どうなんでしょう。
「僕(格闘技未経験)vs 朝倉未来連合チーム」くらいの差ですかね。分からんですけど。
1パンチ出来たら自分をほめてあげたいぐらいです。
でも、これくらいの差があったんじゃないかなあ、そんな気もします。
マスターキートン、たまにこういう現代の問題を取り上げてくれるので、色々と勉強になります。
社会とか政治とか、イギリスのきな臭さとかを教えてくれます。
そういうのに興味を持つきっかけにもなるのかな。
そういう色合いの強い8巻でした。
おわり
あでぃおす。
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