コテンラジオ「最澄と空海」編を聴いて学んだことや感想を紹介したいと思います。
コテンラジオとは
コテンラジオとは歴史や文化や思想などをテーマにしたインターネットラジオ番組です。
パーソナリティは、株式会社コテンの深井さんと楊さん、そして株式会社BOOKの樋口さんです
最澄と空海編概要
最澄と空海編では、教科書にも載っている天台宗と真言宗の開祖である最澄と空海について、その教義や彼らの人生などをかなり分かりやすく解説しています。
最澄と空海は、平安時代初期に中国に渡って仏教の教えを学び、日本に伝えました。
空海は超天才で、中国でもその能力を認められた僧侶だったのだとか。
最澄は、比叡山に天台宗の総本山である延暦寺を建立し、衆生救済には「人」が大事だとして、今でいう大学のような教育機関を作りました。
空海は、高野山に真言宗の総本山である金剛峯寺を建立し、同じく教育にまい進します。
最澄は、天台宗だけではなくいろいろな宗派が勉強できるような施設として延暦寺を作りました。
一方空海は、密教こそ至高!みたいな感じで、高野山で密教をさらに発展させます。
ここでは詳しくは述べませんが、ラジオでは彼らの人間ドラマみたいなのも結構楽しく聞けるので、難しい話だけでなく、人間ドラマとしても楽しめました。
感想
コテンラジオ「最澄と空海」編を聴いて感じたことは以下のようなものです。
①密教やべえ。
このラジオでは。「仏教すげええええ」的な話が多いです。
仏教には「聖書」が無く、複数のお経が存在します。
それはすべて「釈迦」が言った言葉なんですが、多様性があるんです。
あっちで書いてあることとこっちで書いてあることが違う。
なぜなら、これは時代に合わせて仏教がアップデートを繰り返していったから。
その一派が真言宗(≒密教)で、「とにかく現世で悟ろうZE」みたいな感じです。大分雑ですが、、、
その為に「曼荼羅」や意味の分からない言葉が羅列されたお経を読んだりするそうです。
僕1回、総本山の金剛峯寺がある高野山で、「護摩行」を見たことがあります。
火の前で2時間くらいお経を唱えるという、なかなかな行事なんですが、この時のお経もよく分かんなかったです。
ちなみにくそ暑いです。
一番びっくりしたのが、たぶん中学生くらいの思春期真っ盛りみたいな男の子もこれにちゃんと参加していたことです。
話がそれましたが、こういうことをやって「さっさと悟ろうぜ!」という感じだ、ということが言いたかったことです。
ラジオでは、この密教の考え方を「Zipファイル」に例えて説明しています。
その説明も面白かったし、
何より釈迦の教えをいろいろな頭いい人が解釈したらここまで発展させられるのか、
と感服できる感じでした。
②念仏も捨てたもんじゃない
僕は浄土真宗なんですけど、
「南無阿弥陀仏」を唱えたら極楽浄土に行けるやで~、
って言う感じなんですが、そんなわけねえだろ、と思って生きてきました。
いまでもそんなわけないだろう、とは思っていますが、親鸞聖人がそこに至った道のりには少し感動を覚えました。
仏教ってもともとは輪廻転生という考え方があって
現世がダメだったら来世で頑張れ、的な考え方なんですよね。
「現世で幸せになろうぜ!」
的な考え方なんですよね。
これ、いいですよね。
来世頑張れって言われてもやる気しないけど、「現世で幸せになれるで!」と言われたら頑張れる気がします笑。
その幸せ感を生み出すために、「論理的に逸脱しない範囲」で釈迦の教えをいろいろとひねり回した結果が
念仏
で、たぶん鎌倉時代とかの人のメンタルに結構役立っていると思うんです。
現代にはちょっと合わないかもしれませんが、そんなに捨てたもんでもねえし、もうちょっと真面目に向き合っても良かったな、と結構本気で思いました。
おわり
あでぃおす。