さて、最近マンガじゃなくて本のほうをよく読んでいる気がします。
本日は、小林一三って人の本を読みました。
関西の大手私鉄阪急電鉄、そして宝塚歌劇、東宝を作った人です。
たまに大臣やっていたりします。
そんな人です。すごい人です。
なんでこの人を知りたいなと思ったかというと、いわゆるマイホームシステムを初めて有効活用した人、なんです。
今の時代では、マイホームってそんなにいる?という文化がちょっとずつできているように思っているのですが、それでもやはり夢のマイホーム、というのは今の若者でも欲しがるものです…
そのシステムを作ったのは、なんでなのか、何のためなのか、というところを知りたかったからです。意外と勉強熱心なんです笑。
結果から言うと、
「中産階級の生活環境の改善」
のため、につきます。
そして、この人が手掛けた経営が結構うまくいったのは、
「清く、正しく、美しく」
「そんなに儲けなくてもよろしかろう」
という思想があったからなのかな、と本を読んで思いました。
*今日は全体の感想を述べて、細かい話は次回以降していこうと思います。
なんていうか、目線をずっと中産階級がどうしたら喜ぶか、生活が豊かになるかを考えて、
「まあちょろっと儲けさせてもらいますで」
という考え方でした。当然、金を持っているし稼ぎ頭の電車とか不動産事業があったからできることですが…
この人は自由主義で競争万歳!という人ですから、お金儲けもシビアにやっている、という人なのかなと思っていたのですが、そうではないみたいでした。
中産階級の人の生活が豊かになればなるほど、めぐりめぐってこの会社の利益になるから、目先の利益は考えずに、ちょろっと儲けるを続けていけばよい。
と考えます。
ありがたい話ですね。中産階級としては。
まあ、同業他社とは当然ライバル関係ですからそれなりにバチバチやりあっていましたが、松竹とか。
まあ、そんな感じで、自分の利益を考えず、ただ中産階級の生活向上のために会社を作り、運営していった結果、めちゃめちゃすごいお金持ちになっちゃった、という人です。
僕は理系で、現代社会とかあんまり授業を受けていないのですが、小林一三って教科書に載るような人なんですかねえ。
載ってもいいような気がしますけれど、そんな人はいっぱいいるかもしれませんしねえ。
まあ、僕としては、
・住宅ローンを使用して郊外に家を買い通勤する
・鉄道の利用を増やすために劇場や百貨店を作って利用客を増やし、郊外も中央も不動産の価値を上げる
この2つのシステムを作り上げたことが非常に後世に影響を与えたと思っています。
これを考案して成し遂げたことは、現在まで続いています。
今でも駅作ったら周りの地価上がりますし…
人口が増えに増えている昭和の時代にものすごく合ったシステムであったと思います。
そして、それが現在の人口減少社会においてどういった役目を果たすのか、夢のマイホームという考え方はもう古いのか、そういったことを考えながら、次回以降小林一三の生涯について書かれたこの本を、読み進めていきたいと思います。
おわり
アディオス
小林一三 日本が生んだ偉大なる経営イノベーター (単行本) [ 鹿島茂 ] 価格:2,200円 |