ふぃじーです。頑張って書いていきます。
今回も
「銃・病原菌・鉄(上)」
です。
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上巻
- 全体概要
- 農耕と家畜
の農耕と家畜にいて書いていきたいと思います。
前回、農耕によって人類はヒマを手にして、技術を手に入れていって、世界を支配するようになったんだ、という話をしました。
農耕の何がそんなに良かったかをより詳しく説明すると
- 面積当たりの食糧生産量が増える
- 移動しないから、妊婦の負担が少なく、子供が生みやすい
- 移動しないから、食糧を貯蔵できる
- 食糧がいっぱいあるから、エリートを養える
- 家畜も育てたら肥料はできるわ、皮や毛や肉は取れるわ、いいことだらけ
といった感じで、メリットがいっぱいありました。
となると、みんなやりそうなもんですが、結局、地理的に農耕に向いているかがすべてなんです。
基本的に農耕は
- 自分たちで食糧生産を始める
- 他の人がやっていたのをパクる
のどちらかで農耕を始めます。
農耕が生まれていった流れとしては
- 木の実を拾う
- 食べる
- うんことして出る
- うんこから発芽する
- 食べる
- 発芽する
- 食べる
- 発芽する
- 突然変異する
- 人間のうんこから発芽しやすいやつが生き残る
- 生き残ったやつが増える
- 育ててみる
- 割といい感じに育つし、栄養価もある
- 人間にとって優秀な種が自然と選抜されて、農耕される種ができる
- 農耕する
という流れです。
狩猟採集民族として生きていたら、たまたま人間にとって優秀な種が生まれて、そいつらを育てていった、というのが農耕の始まりと考えられています。
このサイクルって実はかなり重要なんです。
生きているだけで、人間にとって優秀な種を、勝手に遺伝子組み換えをして育てているというわけですから…
このサイクルが生まれたのも、最初に書きましたが、地理的要因です
- 栽培に向いた野生種が生活しやすい環境だった
- そしてそもそも栽培できる環境だった
この2つがないと、そもそも農耕ができませんからね。
環境的に農耕に有利な環境に住んでいたので、農耕を生存戦略として活用した。結果として、技術その他が発展していったのです。
家畜についても同じです。
世界に広がっている家畜って
- 牛
- 豚
- 鶏
- 羊
- 山羊
の5種類なんだそうです。
世界にはいろいろな動物がいるのに、家畜化された動物の種類は限られています。なぜかというと
- 餌を食いすぎない
- 成長が遅すぎない
- 繁殖させやすい
- 人を殺さない
- 割と人に従順
- 扱いやすい
という6つの条件を全部クリアしていないと、家畜化できないからです。
そうなると、意外と数が絞られてしまった、ということです。
そして、この野生種の栽培、家畜化に成功されたものが、世界へ広がっていきます。
この広がり方に、またしても地理的要因が非常に大きく左右します。
ユーラシア大陸:横に長い
アフリカ大陸、南北アメリカ大陸:縦に長い
この違いによって、栽培、家畜化の広がりの速度がかなり変わります。
なぜか、
「気候が縦のほうが変わりやすいし、砂漠などの関門があったから」
です。
一方ユーラシア大陸は、横に長く、気候が似ていて、栽培環境が似ているので、異なる地域でも栽培がしやすいのです。
気候が違うと、寒さや乾燥具合が違うので、牛は生きていけなかったり、麦は育たなかったりして、
狩猟採集>農耕
になる可能性が高いです。
このような違いによって、農耕が広がったり広がらなかったりしました。地理的要因ってめっちゃ大事だなあと、私なんかは思いました。
これは、文化や技術にも同じことが言えます。
やっぱり、ユーラシア大陸は広がりやすいのです。
広がりやすいと、様々な技術が得られて、取捨選択の機会がひろがります。
そうすると、技術の蓄積が多くなり、結果として、技術が発展するのです。
これが、今の格差などを作った要因です。
ユーラシア大陸は割と最強の大陸なのです。
ということで、
次回以降は下巻の内容に移っていきます
おわり
あでぃおす
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