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銃・病原菌・鉄(上)前編 ~

ふぃじーです。頑張って書いていきます。

 

ジャレド・ダイアモンド

「銃・病原菌・鉄」上巻です。

 

銃・病原菌・鉄 上 [ ジャレド・ダイアモンド ]

価格:2,090円
(2021/10/22 10:49時点)
感想(18件)

現代の格差を生み出した根本、大元の原因を探っていこうとする本です。

 

前回は、総集編としての答えを書きましたが、

「住んでた場所がたまたまよかった」

と、、、

 

今回は、そのことをより詳しく書いていきたいと思います。

上巻は

全体概要

・農耕と家畜

に分けて書いていきます。今回は全体概要です。

全体概要について

 

現在、ヨーロッパや中国は歴史的に技術の先進国としての覇権を有しています。

いろいろな技術が発展したのは、そこで生まれて育った人が優秀な遺伝子を持っていて、優秀な知性を持っていたからではないか、

等と考えたくなります。

 

日本でも、

「東大生の親から生まれた子供は遺伝子的に優れている」

なんていう考え方もしますよね。どこまで信じているかはともかく…

 

この本では、それに「否」を突き付けます。

人類レベルでいえば、ヨーロッパで科学技術が発展し、格差を生んだ要因は

 

  • 「地理的要因」

と結論付けます。

 

結論付けた前提を説明しましょう。

 

まず、人類が生まれたのはアフリカです。アフリカでサルから進化して、今の人類の祖先が生まれました。

 

そこからいろいろと生き延びていくために、全世界へと広がっていきます。

 

仮説ですが、人類は5万年前にあることがきっかけで急速に発達します。

 

「ことばを話せる」

 

ようになった、と考えられています。

この時期には「芸術」と定義されるようなものも生み出されています。

 

そんな人類は、約1万3千年前にある転機を迎えます。

この影響がでかすぎました。

ですから、遺伝子的には、当然人は一人一人違いますが、そんな差が誤差に思えるほどの影響です。

 

それは何か、

 

「農耕」

 

です。

 

これが、人類をここまで発展させた大きな進歩です。

それまで人類は狩りをして、木の実を採集したりして、狩猟採集民族として暮らしていました。

 

それが、とある地域において、気候やその他さまざまな要因で、

 

農耕>狩猟採集

 

となり、だんだんと狩猟採集民族から農耕民族へ変化していきます。

 

おそらく農耕のほうが生存に適していたから、

 

というだけでしょう。生存戦略の一環として、農耕が取り入れられていきました。

 

なんでそんなに農耕がすごいのか、という点です。

その最大の影響は何かというと

 

「余剰食糧」

 

です。

 

これがでかいです。

 

余剰食糧によって、狩猟採集とか、農耕とかをしなくていい人を獲得できる。

これがものすごく重要。

 

「要は、人類がヒマを獲得できた」

 

と僕は考えています。

 

ヒマなので、農耕が便利になるような器具を開発したり、絵をかいたり、文字を発明したりするようになっていきます。

 

このヒマによって、人類は地球の支配者として君臨するようになります。

他の動物と違って暇な時間を寝る以外に使えるのが人類ですからね。人類の繁栄のために頑張ってしまうのも仕方ありません。

 

そこで生まれたヒマの差が、銃や鉄の製造につながっていきます。

 

忘れてはいけない点がもう1つ、次回もっと細かく説明しますが、農耕ですから、家畜も育てています。

 

家族同然に育てて、乳を飲んだりしています。

 

こんな生活をしていた結果、

 

「病原菌」

 

も育ててしまいました。

 

詳しくは下巻で説明しますが、その病原菌が、ヨーロッパ諸国による南北アメリカ大陸の制圧に大きく貢献します。

南北アメリカ大陸にヨーロッパ人が天然痘を持ち込んで、多くの人を殺したという事実が、制圧に大きく関係しています。

 

さて、次回はそんなヒマや病原菌を生んだ農耕がいかにして生まれたのか、何が原因で生まれたのか、なんで地域に差があったのか、というところを見ていきたいと思います。

 

終わり

あでぃおす

 

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