さて、ドラマがやっている、ということで、前回に引き続き
ばらかもん 3巻
を読んでみました。
1巻はコチラ
今までの田舎あるあるから、かなり長崎・五島列島に寄せた感じの「あるある」が多い3巻でした。
台風で大変なことになったりとか、釣りとか、、、
まあ、釣りは海沿いだったら割とやるんでしょうが、わが田舎は山でしたので、畑&畑って感じでしたね。
あらすじ
この話は、書道家である「半田先生」23歳がとある書道大会で金賞を採ります。
金賞をとったのに、その大会の審査員から
「つまらん字だ」
と酷評され、その審査員のおじいちゃんをぶん殴ります。
その反省を込めて、長崎の五島列島で頭を冷やせ、ということで父親から送り込まれます。
そして色々な経験をしながら書道を腕を上げていく、というコンセプトで始まります。
この3巻は、主人公半田清舟の友人と、書道のライバルが登場し、ちょっと主人公が
成長をしたかな?
というのがメイン、という感じです。
ちなみにこのマンガは、
ひたすら地元のいたずら小学生と、田舎ならではの個性豊かな面々とともにただ
ダラダラと日常を過ごすというマンガです。
日常系マンガが好きな方、そして田舎出身の方には特におすすめです!
半田先生の成長
話が、割と書道というか、芸術家全般にも言えるのかな、というようなことが書かれています。
まず、半田先生の友人が、東京からライバルを引き連れて遊びに来ます。
まあ、いろんなおもしろイベントが起きるわけですが、その中で、このライバルと言い合いをする場面があります。
そこだけは真面目でした。
んで、要するに
「基本に忠実な字」vs「自分のオリジナル」
どっちがいいんだよ、という話が展開されます。
言い合いに負けそうになるんですが、半田先生の答えは
「焦らずゆっくりオリジナルを作るよ」
という答えでした。
ずっと、「大賞を取りたい」「大賞を取りたい」でやってきて焦っていた半田先生が、ちょっと落ち着いて自分を見直すんだ、そんな決意表明をしました。
これこそ、田舎に送り込まれた理由でしょう。
そして、それをいろんな経験をしながらついに理解した、という様子でした。
人にはそんなゆっくりとした時間が必要なんじゃないかなあ、とよく思います。
みんな急いで生きすぎな気がしてしまいます。
特に、タイムパフォーマンスがどうだとか、そういう時代です。
1分のショート動画が流行るなんて、ちょっと昔は想像もできませんでした。
それによって、より早く、コスパ良く、みたいな考え方が蔓延しているような気がします。
悪いことではないですが、ゆっくり生きることも、それ自体に意味があるのではないか
そんな風に感じました。
まあ、そんな田舎で、半田先生が成長をしていくという物語です。
次も読んだらまた感想を書きたいと思います。