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マスターキートン4巻~穏やかな死~書評:浦沢直樹

 

 

私が一番好きなセリフが載っている4巻です!!!

 

 

 

マスターキートンはどんなマンガ?

 

考古学者兼保険の調査員である平賀・キートン・太一が主人公のマンガです。

実はイギリス特殊空挺部隊SAS)に所属していたこともあるサバイバルのスペシャリストでもあり、設定もりもりの主人公です。

 

この主人公が、昔からの夢である考古学者になりたいのだが、現実は講師に就職することすら厳しい…

仕方なく危険な業務もある保険の調査員をしながら、いろいろな事件を解決していく、という物語です。

 

dic.pixiv.net

 

今回は4巻について書いていきたいと思います。

 

私の大好きなセリフがある「穏やかな死」について取り上げます。

 

 

「穏やかな死」あらすじ

祖父の代から続く爆弾名人が主人公の回

 

爆弾名人は、爆弾をテロリストに引き渡し、休暇に出ます。

この人の祖父は同じく爆弾名人で、最後は爆死して、仲間に英雄として葬られます。

 

そして、休暇先でとある老人に出会います。

 

この老人が、余生をすごく穏やかに、幸せそうに生きているのを見ました。

 

主人公を支配していた

「英雄だった祖父のように死にたい」

という考えがこの出会いによって一変します。

 

そこで生き方を変えて、爆弾の爆破を阻止し、穏やかな死を願う。

 

そういうお話です。

 

 

感想~こんな老人になりたい~

 

この話は、この老人がすべてのキモです。

 

もちろん主人公のキートンが活躍し、爆弾を処理するのですが、私が心に残ったのはそこではありません。

 

この老人と爆弾名人の会話です

 

名人「じいさんいくつだ」

爺「俺か……96だな」

名人「じいさん、そんなに長い間生きてどうだった?

爺「楽しかったよ」

名人「いくつの時が、一番楽しかった?

爺「………今だな

名人「退屈じゃなかったかい?」

爺「退屈?」「退屈してる暇なんぞあるかい。生まれてよかった。とても楽しい人生ってやつさ。これからもずっと楽しいに違いない」

 

マスターキートン4巻「穏やかな死」より

 

 

すばらしい。と思いました。

 

こんな爺さんになりたい。そう思います。

 

やっぱりいつでも

今が一番楽しい

そう言えるって素敵なことだと思います。

 

そんな人間になりたい。素直にそう思います。

 

僕もまあ、今楽しいです笑

 

ですが、ぶっちゃけ70歳になった時に

「今が一番楽しいぜ」

と言えるのかな、とすごく不安です。

 

今でも大学時代は楽しかったなあ、とか言っているのに…

 

マスターキートン全体に言えることですが、なんて言うか、

「生き方」

みたいなものを考えさせる描写がすごく多い。

 

その中でも、強い衝撃を与えたのがこの「穏やかな死」という短編でした。

 

なんか人生つまんねえな、と思っていたら、一度マスターキートンを読んでみることをお勧めします。

 

 

「そんなこと考えている暇があるか」

こうなればいい人生になりそうなもんです。

 

 

おわり

あでぃおす。

 

 

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