というわけで、ポール・ルイ・イスケ著
失敗の殿堂
について書いていきたいと思います。
いつものように一言でまとめると、
「失敗はしないようにしてもしてしまう。ただそこから学べれば良い」
といったところでしょう。
失敗をしたことがない人なんていないし、失敗をしたことのない企業もないはずです。
それでも生き続けたり、生き残っている企業というのは、失敗から学んで、同じ失敗を二度としないようにしたから、長く生きているのです。
失敗は多少は仕方ありません。失敗を引き起こす原因は、16個の型に分かれるそうです。
つまり、16個を防がなければならないのですが、おそらく無理だと思います。
また、失敗のリスクがないところでは、大きな成功もありませんし、どうしたって生きている間は失敗を避けられません。
でも、失敗にも良いところがあるのです。
それは、
「次は失敗しにくくなる。なぜなら失敗から学んでいるから」
です。
確かにな、と思わざるを得ません。
人生最大の教訓は、自分の失敗に基づいた教訓だろうからです。
大きな失敗であればあるほど、二度とそれをしないようにと反省するはずです。
このサイクルこそが、失敗を良いものにするのです。
さて、とはいえ、失敗をしたら何でもよい、とは言っていません。
いわゆる手抜き、サボり、による失敗は、作者は認めていません。
頑張ったけれど失敗した。そしてその結果から反省した。
このサイクルを、筆者は「輝かしい失敗」と呼んでいます。
それをつみかさねていくと、失敗からの多くの教訓が学べるのです。
ちなみに、本にも記載がありましたが、日本は比較的失敗に厳しい国、だそうです。逆にアメリカは、失敗しても再チャレンジOKOK,といった国で、失敗に寛容な国、だそうです。
この本においては、失敗から得る教訓を大事にしよう、と言っていますから、日本は不利かな、と思います。文化的なものなので仕方ないですが、、、
最後に、失敗から学ぶ上で重要な点が1つあります。
それは、失敗を認めて、きちんと共有する、
ということです。これって意外としていませんよね?
自分でどうにかなる失敗って、どうにかして、上司にばれないようにごまかしますよね笑。
こういうのは、良くないです。なぜこういうことが起こるのかと言えば、心理的安全性がないから。失敗を報告したら怒られると思っているから。
このような環境では、失敗をきちんと認められず、失敗から教訓を得ることが出来ません。
この、心理的安全性の確保をして、失敗から学ぶ体制を作ることは、あらゆるチームにとって不可欠のように思います。
そんなことが書いてある本でした。
おわり
あでぃおす