よかったねキートンさん…
マスターキートン18巻
についてレビューしていきたいと思います。
最終巻でございます。
マスターキートンはどんなマンガ?
考古学者兼保険の調査員である平賀・キートン・太一が主人公のマンガです。
実はイギリス特殊空挺部隊(SAS)に所属していたこともあるサバイバルのスペシャリストでもあり、設定もりもりの主人公です。
この主人公が、昔からの夢である考古学者になりたいのだが、現実は講師に就職することすら厳しい…
仕方なく危険な業務もある保険の調査員をしながら、いろいろな事件を解決していく、という物語です。
今回は18巻、遂に完結・最終巻です。
18巻では、1つのストーリーにまるまる使っているので、それについて紹介したいと思います。
18巻 あらすじ
ひょんなことから、同行していた人が殺人事件の容疑者として捕まってしまいます。
時代はまだまだ民主化されていないルーマニア。わいろやらが横行している時代です。
国家側、体制側に信頼性が無い時代です。
そんな時代なので、濡れ衣なのは明らかです。
それを晴らすため、色々と作戦を練っていると、もっとでっかい事件に関わってしまうのです。
その雑害された女性が、実は「TA89」というチャウシェスクの隠し遺産を持っていたのです。
チャウシェスクは、ルーマニアの大統領。独裁者です。最後は処刑された実在の人物です。隠し遺産が本当かどうかは分かりません。が、めっちゃ金はあったはずです。
詳しくはWikiで…
要は「お宝」を持っていたので、殺されたのです。
殺したのは旧秘密警察。
警察内部に組織的に犯人がいるため、濡れ衣を外国人に着せたわけです。
そして、いろいろ調査したキートンさん。
そして「TA89」のヒントを持つ女性の息子を保護します。
つまり、警察から自分も追われる身になったのです。
んで、銃で狙われたりしながら逃走して、とある村にそのお宝「TA89」は隠されていることを掴みました。
そこへ行くのですが、秘密警察も追いかけてきます。
結構相手は手荒いです。
「村ごと殺しちゃえ」
無茶苦茶ですが、金>人命
ということです。
それを何とかして生き残る、というお話です。
漫画の緊迫感とかはこの文章では伝えきれませんでした笑
この話には最後にちょっとしたプレゼントもありました。
キートンさんは、自分の研究の成果を論文にしていました。
「ドナウ川周辺に1大文明があったのではないか」
学会からは完全に否定されていたのですが、それを立証するため、ルーマニアに仕事を兼ねて訪れていました。
そして、その手掛かりとなる品の出所が、実はこの村だったのです。
最後にキートンさんは、保険調査員を辞めて、この村での発掘作業を1人で開始する。
という結末で終わります。
感想~いい終わり方でした。
さて、感想です。まずは18巻にもわたるマスターキートン。
いい終わり方だったと思います。
主人公のキートンの軍の経験を活かしたり、特徴である、東側諸国の問題に取り組んだりと、特徴盛りだくさんでした。
もちろん、本業の考古学も織り交ぜられています。そして、戦いもサスペンス的な要素も盛り込まれている、キートンオールスターといったところでしょう。
キートンさんの何が魅力的かと言えば、やっぱり、
「悩んでいるところ」
でしょう。
子供にすら、偉そうな態度が取れない場面がありますが、なんか、僕もそんな感じの人間なので共感しちゃいます
世の中にそんなにはっきりとした答えは無くて、すべてあいまいで、そもそも自分が正しいかとかよく分からない。
だから、子供とかに教える、みたいなこともできないし、自分に自信が持てない。
そんな感じの描写がありました。
人間らしくないですか?
心がある人間の振る舞いだと感じました。
こういう主人公、好きなんすよね。
しかも、設定もりもりでめっちゃ強いはずなのに、なんか人間的に弱いというか…
弱いけれど、それでも頑張ろう、みたいな感じなんですよね。
それがすごく好きです。
だから僕、エヴァとかも好きなんでしょうね。
「いやなことから逃げて、何が悪いんだよおおおお」
たしかに、そうだ、と思います。僕だってそう思います。
僕や碇シンジ君はともかくとして、そういう、人に威張らないし、弱さを抱えつつ何とか生きていく人間になりたいなと思いましたとさ
というわけで、次回からは久々にエヴァでも見てその感想を書いていこうかと思います。
おわり。
アディオス。
一個前も読んでみてね!