さて今回は、
「最強AITikTokが世界を飲み込む」
という本について書いていきたいと思います。
あらすじ
① TikTokのAIのすごさ
TikTokは、中国のバイトダンス社が運営する動画アプリであり、15〜60秒のショートムービーを投稿・閲覧するSNSです。
TikTokは世界的な人気を誇り、若者を中心に広く利用されています。現在150以上の国と地域で事業展開されています。TikTokは2018年第1四半期に世界で最もダウンロードされたアプリとなりました。
TikTokが人気を博している理由は、そのAI技術にあります。
TikTokは、ユーザーが投稿した動画からデータを収集し、そのデータを元にユーザーに最適なコンテンツを提供することができます。
例えば、ユーザーが音楽に合わせて踊っている動画を投稿した場合、TikTokはその動画から音楽やダンスの好みを分析し、同じようなコンテンツを提供することができます。
このシステムが、TikTokのキモです!
あまり知られていない、そのTikTokの成り立ちや創業者がどのような人物だったのか、そんな細かい歴史まで書かれています。
かなりアメリカナイズされた中国人。それがおおざっぱな答えでしょうか。
かなりアメリカGAFAの成功に関する本などを読みこんだ人物だったようです。
② TikTokの広まり方のすごさ
TikTokは現在も成長を続けており、世界最強のSNSとなる可能性を秘めています。TikTokは若者を中心に広く利用されており、その影響力は非常に大きいです。
アプリダウンロード数もそうですが、その成長速度もすごい。バズリを生み出すその仕組みは、素晴らしいものです。
しかし…
第3章: 広まりすぎて脅威となった
TikTokがアメリカを含む世界中で大きな注目を浴び、その成長が脅威とまでなってしまいました。
アメリカだけが脅威と感じているのではありません。インドでは法律で禁止されました。
理由の1つに、本社が中国にある、ということが挙げられます。
アメリカ政府は、TikTokが中国政府と関係があるという懸念で、国家安全保障上の懸念からTikTokへの規制強化を進めました。
本書では、「これもどうなの?」と考えています。
「中国だから」と言って批判する姿勢を疑問視しています。
あくまで中立の立場でした。
というのも、それが政治的に利用された側面もあるからです。
感想
ざっと読み終えるのに8時間くらいでしょうか。
体感ですが、前半はシンプルに読み物として面白いです。後半はちょっと辛かったです。飽きるというか、、、
私も「中国製で怖い」というような印象が正直ありました。
しかし、それは一方的な見方だな、と本書を読んで考え方が変わりました。
というのも、TikTokも相当努力している、というのがこの本を読んだら分かるからです。
色々な国での規制に対して、なんとかそれを乗り越えよう、安全をアピールしようと必死でした。
社員めっちゃ働いてるらしいし…
まあ、だから完全に信用できる、という話でもないのが、難しいところです。
この本では、最後に一説がありました。
創業者に対しての評価です。
「本質的に、イーミンは中国に対してはあまりに西欧人的であり、西欧に対しては、あまりに中国人的すぎた。彼は自分を見失った」
この本を読めば、
中国と西洋のはざまで苦しんだ、TikTokを生み出したバイトダンスという企業の歴史
が分かります。
ちょっと読み物としては難しい、というのが正直なところです。
人の名前はカタカナで正直覚えずらいし…
ですが、TikTokの歴史が分かる重要な一冊だと思います。
何よりも、その中立的な目線がGoodです。それは本当の理解をするのに重要なだ、と私は思います。
今後のTikTokがどのような展開を示すのかを理解するには、読んでおいた方が良いかな、と思いました
おわり
あでぃおす