さて、前回「不公平な世の中」に怒れる庶民、が暴動を起こした、という話までしました。
続いては、決闘中での出来事です
庶民が、なんかいろいろ決闘とか面倒だし、自分たちで貴族とっちめたい!という気持ちからか、横領したパウロ侯を殺そうとします。
アリス少尉はそれを防ぎ、庶民を叱るわけですが、向こうは暴徒ですから、言うことを聞きません。
さて、防ぐためには、決闘で何が得られるのか、という話をしなくてはなりません。なぜかというと、決闘を貴族同士がしているだけで、庶民にとってはどうでもいいような決闘だからです。正直なんでやっているのかよくわかっていません。僕も含め。
アリスの答え
「不公平が許されないから」
です。前回話した内容そのままです。
逆に、公平とは何なのかを考えなければいけないわけですが
アリスの答え
「平民だろうが貴族であろうが皇帝であろうが、罪あらば裁く。悪あらば斬る」
です。まあかなり公平ですね。これを実現するために決闘をしているのだ、ということです。
んで、これをちゃんとさせるための審判がいります。
それが軍隊、「パンプキンシザーズ」というわけです。なかなか論理的でおしゃれな話の展開です。
なんでこの漫画、こんなにマイナーなんでしょう。もうちょっと売れてもいい気がしますが、やはり絵であったり、快活な話ではないし、重いテーマを扱っていたりするからでしょうか。大人にとっては面白いと思うんですが、、、
まあ、全然新刊出ないので仕方ないか笑。
とまあ話がそれました。
さて、決闘は順調に進んでおりますが、オレルド准尉がパウロ侯を地味に説教します。
パウロ侯
「そりゃ横領してうまい飯食ったけど、殺されるほどの罪なんけ」
オレルド准尉
「お前が横領した金でどれくらいの麦買えるか計算しな」
「それで庶民には麦1粒しか行き渡らないかもしれないけど、その1粒で死んだ子供の命が1分伸びたかもしれないんだぜ」
と答えます。
つまり、庶民の目線でものごと考えろこの野郎。というわけですな。
んで、最終的に決闘に勝つわけですが、それで収まるかといえば、収まりません。
庶民からしたら、
「なんだこれ?」
状態です。
ということで、再び荒れようとしますが、
パウロ侯
「わしとちゃんと決闘せい。代理を庶民にしてもかまわん」
というのです。要するに
ちゃんとごめんなさい
できたわけです。
それが彼にとっての誇りだというわけです。
意外と真人間だったわけですな。まあちょっとずるがしこい、をつけておきましょうか。
んで、事件は解決します。
今回の舞踏会編は
「公平」とはなんなのか
についての問いかけがされていたように思います。
その中で、正しいとは何なのか、という点に目を向けなくてはいけないストーリーでした。
次くらいから、正義とはなんや、という話が出てきますが、その一歩手前、に当たるでしょう。
次はなんだ、ゼロ番地区か?
おわり、どんどん面白くなっていくよお
考察系マンガですな。
おわり