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パンプキンシザーズについてひたすら語る⑪~舞踏会編③

さて、前回「不公平な世の中」に怒れる庶民、が暴動を起こした、という話までしました。

 

続いては、決闘中での出来事です

庶民が、なんかいろいろ決闘とか面倒だし、自分たちで貴族とっちめたい!という気持ちからか、横領したパウロ侯を殺そうとします。

 

 アリス少尉はそれを防ぎ、庶民を叱るわけですが、向こうは暴徒ですから、言うことを聞きません。

 さて、防ぐためには、決闘で何が得られるのか、という話をしなくてはなりません。なぜかというと、決闘を貴族同士がしているだけで、庶民にとってはどうでもいいような決闘だからです。正直なんでやっているのかよくわかっていません。僕も含め。

 

アリスの答え

「不公平が許されないから」

 

です。前回話した内容そのままです。

逆に、公平とは何なのかを考えなければいけないわけですが

 

アリスの答え

「平民だろうが貴族であろうが皇帝であろうが、罪あらば裁く。悪あらば斬る」

 

です。まあかなり公平ですね。これを実現するために決闘をしているのだ、ということです。

 

んで、これをちゃんとさせるための審判がいります。

 

それが軍隊、「パンプキンシザーズ」というわけです。なかなか論理的でおしゃれな話の展開です。

なんでこの漫画、こんなにマイナーなんでしょう。もうちょっと売れてもいい気がしますが、やはり絵であったり、快活な話ではないし、重いテーマを扱っていたりするからでしょうか。大人にとっては面白いと思うんですが、、、

まあ、全然新刊出ないので仕方ないか笑。

 

とまあ話がそれました。

さて、決闘は順調に進んでおりますが、オレルド准尉がパウロ侯を地味に説教します。

 

パウロ

「そりゃ横領してうまい飯食ったけど、殺されるほどの罪なんけ」

 

オレルド准尉

「お前が横領した金でどれくらいの麦買えるか計算しな」

「それで庶民には麦1粒しか行き渡らないかもしれないけど、その1粒で死んだ子供の命が1分伸びたかもしれないんだぜ」

 

と答えます。

つまり、庶民の目線でものごと考えろこの野郎。というわけですな。

 

んで、最終的に決闘に勝つわけですが、それで収まるかといえば、収まりません。

庶民からしたら、

      「なんだこれ?」

状態です。

 

ということで、再び荒れようとしますが、

 

パウロ

「わしとちゃんと決闘せい。代理を庶民にしてもかまわん」

というのです。要するに

 

ちゃんとごめんなさい

 

できたわけです。

それが彼にとっての誇りだというわけです。

意外と真人間だったわけですな。まあちょっとずるがしこい、をつけておきましょうか。

 

んで、事件は解決します。

 

今回の舞踏会編は

「公平」とはなんなのか

 

についての問いかけがされていたように思います。

その中で、正しいとは何なのか、という点に目を向けなくてはいけないストーリーでした。

 

次くらいから、正義とはなんや、という話が出てきますが、その一歩手前、に当たるでしょう。

 

次はなんだ、ゼロ番地区か?

 

おわり、どんどん面白くなっていくよお

 

考察系マンガですな。

 

おわり