MASTERキートン 第2巻です。
今回は、かつてのSAS空挺部隊の元教官のプロフェッサーの話か、CHAPTER6 バラ色の人生か迷いましたが、バラ色の人生にすることにしました。
非常にいい話です。
この話では、アドラーさんが、保険金詐欺で逃げているのを、キートンさんに見つかってしまった場面から始まります。
この人は、多額の保険金をマフィアをだましてゲットした後、イタリア南部の貧しい国々にそれをばらまき、マフィアからも警察からも保険会社からも追われています。キートンさんは、保険会社から頼まれている身で、アドラーさんを探し当てました。
キートンさんは聞きます
「なんでわざわざ金を奪って、自分の利益にもならんのに貧しい人々に配ったんや?」と。
答えは、
「夢だったから」
という答えが返ってきます。
この人は、自分はイエス・キリストにそっくりな顔をしている、と自分で気づき、世の中のために生きなければ、と小さいころに思います。
そのためにめちゃくちゃ勉強をして、なんと銀行の取締役にまでなります。
んで、順風満帆な人生を送ってきたのですが、妻子を事故で無くしてしまい、転機が訪れます。
「私の人生、このままでいいのか」と。
そこで、マフィアとか言う悪いやつらから金を奪って貧しい人々に分け与えよう、と思ってこの犯行に出たわけです。
んで、キートンさんは酒を飲みながらそれを聞いて、いいなあと思います。
キートンさんも、オプでお金を稼ぎながら、ある夢をかなえたい、というものを語ります。
「ドナウ川流域のある地点を発掘したい」
というものです。そこには、まだ未発見の文明があるのではないかという自分の仮説を証明したい、という夢を持っています。一応考古学者ですから。
でも、現実はオプをしながら、それはかなわないのではないかという不安と戦いながら、日々生きています。
そんな二人は、夢って大事だねえ、と言って一晩飲み明かします。
そのあとのアドラーさんのセリフがすごく好きなんです。
「夢は果たしました。これが私のバラ色の人生です」
「人生をかけるに値する夢だと思いませんか」
と。
結構胸に刺さるんですよねえ。
結果として、この人は頑張ってマフィアから逃れた一件落着、ということになります。
このセリフを言えるだけの夢を私は持っているだろうか。また、人生をかけるに値することを見つけて、それに向かって進んでいくって、それは人から見たらどんな形の夢であっても、素晴らしいものではないのか?
そんなことが問われている話だと思っています。
そして、私はそんな夢は生きていくのに必要だと思っています。生きるに値する夢、叶えばバラ色の人生であろう夢があるほうが絶対に良い。
そしてそれは自分で考えて自分で決めて実行するもので、他人に決められた、金持ちになるとか、そういうものじゃないんだ!ということは声を大にして言いたいです。
最近はそんなことばっかり考えているので…
退職してヒマですから…
そんなことで、夢を見たい皆様、MASTERキートンの2巻を読んでみてください笑
電子書籍はないので書店へGO
おわり
あでぃおす