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書評:福島第一原発 「失敗の本質」 3/3

さて、本日は、

福島第一原発 一号機冷却「失敗の本質」

第3回目ですね。

 

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  1. 情報の優先度に合わせて確認するべし
  2. 小さいリスクは定期的にとるべし
  3. 属人的な対応なのに、疲労を考慮せず。

 

前回と前々回で上2つについて考えたので、今日は最後の1つについて書いていきたいと思います。

 

これ、結構、どこの企業でも起こり得ることなんですよね。

特に、危機対応において、、、

 

何が起きていたかというと、福島第一原発の事故当時、吉田昌郎、という当時の所長が、事故対策の現場責任者でした。

 

まあ、所長なんでそうなんですが、何が問題だったかというと、

3日くらい不眠不休で働いていたことです。

 

危機的状況なら仕方ない部分も、当然あるんですが、いざ、自分がその立場になっていろいろ決断しなくてはいけない時のことを想像してみてください。

 

自分の判断を間違えたら、

  • 人が事故で死ぬかもしれない。
  • 放射能が東北地方に降り注ぐかもしれない

という、条件付きです。

 

まあ、私が何を言いたいかというと、

「無理」

だと思うんですよ。

 

冷静に、正しい判断を取ろうとすること自体が。

疲れすぎて、判断能力が落ちてしまうという、人間としてどうしようもないところで、、、

 

吉田所長が有能であろうが無能であろうが、無理なんですよね。

だから、人が疲れる、ということも考えた対策が必要だよね、というお話です。

 

 

 

こんな危機的な状況ではないですが、普段の仕事の時にも、この発想って大事だと思うんですよね。

残業した後に判断したことって、次の日に改めてみてみたら、この判断おかしくね?と思う部分が出てくるものです。そんな感じで、疲れているといい判断ができないものです。

 

どうしても、事故対応みたいな部分においては、仕事の効率化みたいな部分を考えたときに、手を抜いて直近の大事な仕事をやる方が、仕事全体としては、効率が良い

 

ということは結構あると思います。

 

特に、こういうめったに起こらないことに対して、マニュアルを2人も3人も理解しておくことは、普段忙しいサラリーマンからすると、無駄だな、と思うのではないでしょうか。

 

この事故から得られた教訓として

 

「トラブル対応においても、誰か1人しかできない、という状況は変えて、人は疲れたり、休んだりするという前提のもと、トラブル対策を考えるべし」

というようなことが書いてありました。その通りだと思います。

 

僕の話ですが、僕がサラリーマンだったころは、

 

「自分にしかできない仕事があったほうが、自分の価値が高くなりそうだから、あまり共有しないでおこう。それで認めてもらって給料上げよう」

 

というようなせこいことを考えていました。

今後は

 

「僕が死んだら引き継ぎ大変だから、多少効率が悪くても、仕事できねえ奴だなと思われても、共有していこう」

という風に変えていきたいと思います。

 

こんな感じで、すげえ色々なことが、勉強になる本でした。

自分の人生なり生活に当てはめると、教訓になるポイントがたくさんありました。

 

勉強と改善は、常に必要だなあ、と思う今日この頃です。

 

おわり。

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